パチンコやスロットをせずにはいられない、その元手に消費者金融やヤミ金から借金を重ねる。こんな「ギャンブル依存症」を心の病として治療することで借金苦を減らそうと、多重債務問題に取り組む法律家や市民団体のメンバーらが近く「依存症問題対策全国会議」を発足させる。
秋田県仙北市で5日に開かれた「全国クレジット・サラ金問題対策協議会」が、「多重債務の原因としてのギャンブル依存問題に取り組む宣言」を決議。その中で「依存問題へ対処せずに債務整理だけしても、再びギャンブルが始まる。その結果、ヤミ金に手を出したり犯罪に走ったり命を絶ったりするなど深刻な事態になりかねない」として新組織の立ち上げを決めた。
「依存者」は、国内に200万人はいるとみられ、厚労省もすでに調査に乗り出しているが、新組織では「ギャンブル依存症」を精神障害と認めて保険診療の対象とするよう同省に働きかける。
メンバーの一人で、ギャンブル依存症専門のリハビリ施設「ワンデーポート」(横浜市)を運営するNPO法人理事長の稲村厚さん(48)は、00年の開設からこれまでに約260人の「病的ギャンブラー」を受け入れてきた。開店から閉店までパチンコ店に入り浸り、その後深夜までポーカーなど賭博。その元手は日雇い労働で稼ぎ、寝床はカプセルホテルやネットカフェ。それでもギャンブルをやめられない――そんな状態だった人も少なくないという。
施設では、アルコールや薬物の依存症と同じ社会復帰プログラムを使い、集団生活でお互いの体験を語り合いながら、約1年かけてギャンブル依存症を回復していくが、稲村さんは「ギャンブルをやめられない本人の罪悪感は深い。病気だから治療、回復できるとわかれば、社会復帰への一歩をつかめる」と話している。
うーむ。
アルコールや薬物、たばこなどの物質による依存は確かに病気というか、病態が存在するものだとは思いますが、ギャンブルねー。
つまりこう、自身のお金をかけることで、勝負の感覚をリアルに味わい、その結果としてお手軽にスリル体験ができるんでしょうけれど、それを果たして病気としていいものかどうか。
「ギャンブルは儲からん」という当たり前の概念が分かっていれば、そこまでのめりこむことはないと思うんですけれど、それでものめりこんでしまうあたりが、病的なのかな・・・。
興味深い記事の掲載が多くしばし散策させてもらいました。
ギャンブルへの依存の正体とは薬物依存のようですね、薬物と言っても脳内から放出されるアドレナリンやセロトニンといった類の人の気分に作用する化学物質に対する依存なんですね。
恋愛中毒も同じで、激しい恋愛感情に伴う脳内化学物質の化学式は覚せい剤のそれと寸分違わないものであったりします。
恐ろしいですね。