2008年03月31日

ヤモリをヒントにした、縫合代わりになる絆創膏を開発

ヤモリがヒント:縫合がわりの生分解可能な絆創膏

 絆創膏が、手術での縫合やステープルに取って代わるとしたら最高だと思わないだろうか?

 ヤモリは、天井を逆さまに歩けることで有名なトカゲの一種だが、その皮膚の構造からヒントを得た接着包帯が、その有力候補だ。

 ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちが2月18日付けの『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)に掲載した論文は、Robert Langer博士が発明した薄い生分解性ゴム層を応用した研究だ。Langer博士はMITの素材研究の第一人者で、今回の論文の執筆者の1人だ。

 ヤモリの足裏はおよそ50万本の毛で覆われており、その毛の1本1本が、直径1兆分の1ミリほどの突起で覆われている。その結果生じる毛細管力と原子間力[原子と原子の間に働く力]によって、魔法のような吸着力が生まれる。
 
 研究者たちは、通常マイクロチップにパターンを刻み込む際に使用される装置を使って、Langer博士の開発した生分解性ゴムにヤモリの足裏の構造を作り出した。さらに、このゴムに生分解性の接着層を追加し、濡れたときにも絆創膏が粘着性を維持できるようにした

 動物実験では、ブタの腸とヘルニア手術を行なったラットでこの絆創膏を試験し、見事に成功した。

 人間に使用できる絆創膏は数年のうちに市場に出回る見込みだ。研究者たちはこの絆創膏を、成長因子[特定の細胞の増殖や分化を促進する内因性タンパク質]、抗生物質、抗炎症薬で覆いたいと考えている。



 遺伝子のこととか、DNAとか解明されるほどの現代科学においても、ヤモリなどの構造は驚かされます。

 そして人類はその生物の特徴を用いて、画期的手法を編み出そうと努力しています。
 
関連:歯の成分を高速で吹き付けることで虫歯も元通りになる技術


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posted by さじ at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚
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