高校教師から医師を志し、藤田保健衛生大(愛知県豊明市)医学部を今春卒業した本多裕明さん(44)=同県長久手町五合池=が、医師国家試験に合格した。4月1日から、研修医として新たな一歩を踏み出す。
数学の教師として同県瀬戸市の私立聖カピタニオ女子高校の教壇に立った。生徒に「夢を持て」と語りかけていたが、次第に自分は夢に向かって努力したのかとの思いが募るようになった。
医師は高校生の時のあこがれの職業。「不合格ならきっぱりあきらめる」と自分に言い聞かせ、一度だけと決めて2002年、同大を受験、合格した。
「こんな年齢でも夢に挑むのだから、無限の可能性があるあなたたちは絶対に前向きに生きてほしい」。学校を去る際に、担任していた3年生にそんな言葉を贈った。生徒からは、一人一人が言葉をつづった白衣をプレゼントされた。
妻(34)と長女(9つ)の3人暮らし。大学在学中、日中は勉強、夜は自宅で開く塾で高校生らを教えて、生計を支えた。忙しい生活でつらくなった時は、生徒からもらった白衣を見て気持ちを奮い立たせたという。2月に行われた卒業式では、成績優秀者に贈られる賞を受けた。
研修医の生活は、名古屋市の藤田保健衛生大坂文種報徳会病院で始まる。「専門は研修を受ける中で決めていきたい。症状だけでなく、患者の心の苦しみを少しでも取り去ることができる医者になりたい」と張り切っている。
こういう、医学に対して情熱のある人が、医師になるのは、非常に良いことです。
この方のように、途中で自分のやりたいことを見つけ、それに進んでいくのは良いでしょう。しかし記事中でも言われていますように、無限の可能性がある高校生は、もっと真剣に自分の将来について頭をつかって考えてほしいですね。それができれば、途中から、といわず、最初からできるわけですから。
日本は、成績優秀者は医学部に行くという風潮があります。灘高校や開成高校などのトップエリート学校ですらそのような風潮。学校や親の方針ではなく、やりたいことを見つけて、その道を走り抜けてもらいたいです。
44歳からの再スタートですが、頑張って下さい。限りある命を存分に燃え滾らせて。
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良い医者になるはずが・・・。無念です。ご冥福をお祈りします。
なんともはや・・・
ご冥福をお祈り申し上げます・・・