2008年03月15日

自己主張が強くプライドが高い若者に多いうつが目立つ。

自己主張が激しく他罰的――若手に多い「第3のうつ」

「これまでのうつは、変化を嫌うまじめな『メランコリー親和型』、頑張り屋やせっかちの『タイプA』といった人々に見られました。グローバル化などで急激な変化にさらされ、業務量がどっと増えている今の企業社会で、うつが増えるのは当然の成り行きだったのです。

 しかし、最近はこれらとは違う『第3のうつ』が目立つようになった。20〜30代前半に多いタイプですが、入社1年以内に発症するケースも多い。『ディスチミアうつ』『自己愛型』『ニュータイプうつ』などとも呼ばれています」

 従来型と違う点はいろいろある。まず、彼らは一様に自己主張が激しい。「こんな仕事をやるために、この会社に入ったんじゃありません!」「毎日稽古事に通っているので、残業は絶対にお断りします」といった具合だ。

 プライドが高いところも共通しており、周りに比べて実績が出ないと激しく落ち込む。といっても、「自分が至らなかった」とは考えない。「リーダーがアホだから」「会社の方針が間違っている」などと文句を言う。ちょっと仕事の問題点を指摘しようものならすぐ過剰に反応し、パワハラだと叫び出す。根気よく、やさしく指導しているつもりの上司はすっかり困惑してしまい、お手上げ状態になってしまう。

「こうした新人たちは、医師に相談もせず会社を休むことに、なんら抵抗がないようです。従来型の人々は、完治していないのに『みんなに迷惑をかけてすまない』と、すぐ会社に出ようとするのですが」

 もちろん、新人のうつがみなこうしたタイプというわけではなく、従来型も多いことは忘れてはならない。上司の指導が適切でなかったために発症した可能性もある。

 だが、これまでとはあきらかに違ううつが、若手の間で急速に広がっていることは確かなようだ。

入社1年以内に休・退職する「カゲロウ社員」急増中!

 いったい新人たちはなぜ、うつを発症してしまうのだろう?

 意外なことに原因は、彼らが持つ美点、「ある意味のまじめさ」「繊細さ」「純粋さ」などのようだ。

「今の若者は結構まじめで、学生時代も一生懸命勉強に励んでいた人が多い。このため、ひたすら家と学校の往復で、アルバイトなどの社会経験を持っていない。そのせいか、頭でっかちの理想を抱いており、泥臭い現実を知らない。だから傷つきやすく、極端に挫折に弱いのかもしれません」

 じつはこの特徴、ウスバカゲロウの幼虫の「アリジゴク」と結構、重なるところがある。

●軒下などにつくった穴で暮らす→家庭や学校から出たことがない
●後ろにしか進めない→困難を排して前進できない
●幼虫時代は糞をせず、成虫になってからまとめてする→社会人になってからストレスがどっと噴出する

 どんな人も社会に出れば「リアリティショック」に直面し、悩み、傷つくものだが、うつに発展するほどショックが大きいとなれば、放置しておくことはできない。彼らが育ってきた時代を振り返り、世代の特徴をよく理解する必要がある。

 思い当たる原因は、もうひとつある。彼らが「ネット世代」だということだ。

「最近の若者はインターネットの検索力に長けており、ありとあらゆる知識を身につけています。本や雑誌もよく読み、知識武装に余念がない。たしかに今の時代はインターネットのおかげで、上司と部下の情報格差が小さくなっている。下手をすれば、部下のほうが上司より物知りだったりするわけです。ネットベンチャーなどで成功した若手経営者も見てきている。だから、つい新人も自分を過大評価してしまい、『オレってすごいじゃん』と、自分を“リスペクト”してしまうのです」



 今まで会社優先的だったサラリーマンと異なり、良くも悪くも「個人主義」になってるのでしょうね。自分をコマというより、自分中心の、社会、そして会社という考え方でしょうか。

 更に社会に出る前のステップが大学というのも問題なのかもしれませんね。今じゃ大学へ行って当たり前、受験勉強して当たり前ですからね。最終学歴が大学であるということは、逆に言えば学校の言うとおりに行動していればそのまま大学へ行って社会に出るというコースを辿るわけです。

 つまり挫折を知らない、自分で考えなくても大学へ行く時代ということです。全て社会がそうセッティングしてくれているため、何も取捨選択をしなくてもいいのでしょう。

 進学校を危惧せざるをえないのはそういうところです。確かに偏差値が高ければどこにでもいけます。そういった選択が広がるのは子供にとっては非常に有益ですが、何故かそこで考えようとしないために、学年全体の半数以上が医学部へ進学してしまう。これが果たして子供のためになっているのでしょうか?

 自分で考え、行動できる人でしたら、別に企業へ就職するのもいいと思うんですよ。何か作ることやプロデュースすること、海外で商談を成立させることって、非常に面白みのあることだと思います。でも、進学校で勉強してきた人たちは医学部へ行こうとする。そして医学部でやりたくもないことをさせられる。果たして正しいことでしょうか?



 よく「慶応大学から一流企業へ就職」というのが夢のコースであるように語られますが、何故個人を重視するようになったにもかかわらず、自分のやりたい道へ進まないのか、分かりませんね。勉強が出来るイコール、頭のいい人ではないのです。

 一昨年だかに、東大を出て、あえて町工場のようなところに就職する人が増えているというニュースを見たことがあります。自分のやりたいことを最初から行えるという意図があって就職したのでしょうけれど、さすがだなと思ったものです。東大生が頭がいいとは思いませんが、国の最高学府だけあって、確かに頭のいい人の割合は高いんだなと。



 それでも、ストレスやギャップで抑うつ状態となることが「病気だ」と認められるようになったのは進歩だと思います。今までは根性とか社会優先で、一人一人のことを軽視していたために、自殺大国となっていたのですから。気軽に精神科へ受診できるようになったら、いいと思います。そこらへんで日本はまだまだ偏見に満ちた国だと思うので。

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posted by さじ at 19:53 | Comment(3) | TrackBack(0) | 精神
この記事へのコメント
非常に同意できる記事です。
アリジゴクの比喩なんて、なるほど!と驚きました。
幼虫時の生態も、成虫時の儚さも。。。

ところで残念ながら「最高学府」という言葉の使い方をお間違えのようです。
最高学府とは大学のことですから、東大が「国の最高学府」だというわけではありません。
大学はすべて最高学府ですから(^_^)
Posted by at 2009年07月09日 15:58
なるほど、ご指摘のとおりです。笑
ありがとうございました。
Posted by さじ at 2009年07月09日 20:02
上司の言い分を一方的に述べてるだけだな。フェアじゃない。
Posted by at 2013年04月02日 18:32
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