東庄町の社会福祉法人「香取学園」(近江谷藤司理事長)の知的障害者施設「瑞穂寮」に入所していた千葉市中央区の林かおりさん(41)が、入所中のリハビリで左ひざに後遺症が残ったのは、学園側の安全配慮義務違反が原因として、同学園を相手取り、慰謝料など1000万円を求める訴訟を7日、千葉地裁に起こした。
訴状などによると、林さんは86年6月から00年12月まで同施設に入所。99年に屋外で別の入所者に押されるなどして転倒し、左ひざを負傷した。00年4月ごろ、リハビリと称して職員にひざを激しく曲げるなどの行為をさせられ、けがが悪化。後遺症で車椅子での生活を送ることになったとしている。
県弁護士会館で林さんとともに会見した父康次郎さん(72)は、「学園がリハビリをしていたことすら知らされていなかった。娘が後遺症を負った責任を明確にしたい」と話した。学園側は「訴状が届いていないのでコメントできない」と話している。
林さんは01年にも「入所中に足を強くけられるなどの虐待を受けた」として、職員ら4人と同学園、県を相手取り、慰謝料など計約2億円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁に起こした。地裁は訴えの一部を認め、職員と法人に対し計300万円の支払いを命じた。足のけがに関しては虐待を認定しなかった。
リハビリねぇ。
悪化した箇所を早期に回復させるためにも、リハビリは必要ですが、それには医学的知識が必要になってきます。作業療法士や理学療法士などの資格がありますが、この学園ではどうだったのでしょう。
最近は、障害者施設との軋轢が絶えませんねぇ。いや以前からもあったんでしょうけれど、明るみにされなかったというだけでしょうか。
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