2008年03月09日

2004年度ノーベル賞受賞者、論文を撤回する。

米国のノーベル賞学者、問題ありと01年の論文を撤回

 2004年に「においの受容体ならびに嗅覚システム」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した米科学者リンダ・バック氏が、6日付の英科学誌「ネイチャー」で、2001年に発表した研究内容に問題を発見し、同様の結果を再現できなかったとして、この論文を撤回すると明らかにした。

 撤回された論文が、ノーベル賞を受賞した研究にどの程度、関わりがあるかは不明。バック氏は04年に、リチャード・アクセル氏と、嗅覚システムに関する研究で、ノーベル生理学・医学賞を共同受賞した。

 バック氏によると、2001年にネイチャーに発表した、マウスを使って鼻にある臭いの受容体に関して、嗅覚皮質への神経経路を追跡した研究内容で、論文に記載した結果を再現できなかったという。

 調査した結果、ハーバード大学でこの研究を主に進めたファースト・オーサー(筆頭著者)のデータに矛盾があったことが判明。バックス氏はこの研究においての責任者(ラスト・オーサー)で、「この研究の結果において、信用を失った」と述べている。

 ファースト・オーサーの学者は現在、テキサス大学ガルベストン校の医学部で研究中。同大学のウェブサイトによると、大阪大学医学部で博士号を取得した中国系の研究者となっている。

 論文の撤回について、この研究者はまだ、問題点などについて明らかにしていない。しかし、テキサス大学によると、本人は論文の撤回に同意しているが、非常に落胆しているという。

 また、ハーバード大学時代に行った研究内容やスライド1000枚以上を見直しているとして、データのねつ造などは一切行っておらず、現在も発表した研究内容に自信を持っているとしている。



 自分の論文を撤回する。ノーベル賞受賞者では、非常に勇気がいる行為だと思います。

 まぁ、ノーベル賞をとったからといって正しいわけではありませんからね。ロボトミー手術も今となってはとんでもないことですし。

関連
医学処:2006年度のノーベル生理学・医学賞は「RNA干渉の発見」
医学処:2007年度のノーベル医学生理学賞は「ノックアウトマウス」
医学処:ノーベル賞受賞者は、その他の候補者よりも寿命が長くなる。


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posted by さじ at 01:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 耳鼻
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