「こないだの診察会で医療ミスあったけど、新薬を投与されたからもう平気!」
「今度の往診も劇薬と触診あったらいいね!」
コレ、病院帰りの患者さんの会話ではない。いや、ある意味患者さんか?
実はコレ、LuLu(ルル)という、白衣に身を包んだヴィジュアル系バンドのファンの会話なのだ。メンバーは、院長 たぁ(Vo)、精神科 達郎(G)、内科 戒斗(G)、小児科 Yu-ki(B)、口腔外科 抄成(Dr)の5人編成。そして、LuLuには“ルー語”ならぬ“LuLu語”というのが多数あり、たとえば
診察会=ライヴ
医療ミス=ライヴのアクシデント(ライヴのミスは“誤診”)
新薬=新曲
往診(or回診)=ツアー
劇薬=あおり曲
触診=院長(たぁ/Vo)のダイヴ
クランケ=ファン
診察台=お立ち台
といった具合に医療用語を多様している、いわば“医療系”のヴィジュアル系。
で、そんな白衣の天使ならぬ白衣のヴィジュアル系、LuLuが、4月23日にミニ・アルバム『Dr.ステルベン』でメジャー・デビューする。
「症例:官能アレルギー」「精神鎮痛剤」「Dr.ステルベン」「誤診≒確信」「脳内VTRと再生牡丹」「医師道」という収録曲たちのタイトルもさることながら、独創的な詞世界はエタノールのように刺激的な匂いが立ち込めている。入院患者、続出か!?
ビジュアル系といえば若干アンダーグラウンドなイメージがあります。医療とアンダーグラウンドは昔から切っても切り離せませんね。AVにも白衣続出ですし。。。
このLuLuというバンドも、典型的な医療ネタ満載のビジュアル系だそうです。まぁビジュアル系ですから、マニアックな医療ネタを盛り込んでもしょうがないのでしょうけれど。
メンバーも精神科、内科、小児科と、ありがちなものになっていますが、何故最後のメンバーだけ口腔外科。謎です。
LuLu語もなかなか。しかし医療ミスなんてそう頻繁に使うことはないと思うんですけれど、どうなんでしょう。メジャーデビューしたのですから医療ミスは減らしてほしいですね。
ちなみにメジャーデビューアルバムの「Dr.ステルベン」、ステルベンというのはドイツ語で死亡したことを指します。「ステッた」と医療従事者が言えば、それは患者さんが亡くなったことを意味します。
クランケをステらさないように、沢山往診してもらいたいものです。
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