2008年03月04日

糖尿病とその合併症についてのフォーラム

生活見直し血糖管理を 金沢医科大プログラム

 北國健康生きがい支援事業の金沢医科大プログラム第三回フォーラム「糖尿病と合併症 ―その克服に向けて―」(金沢医科大、北國新聞社主催)は一日、金沢市の北國会館で開かれた。同大病院の教授らが、糖尿病による合併症の発症と進行を防ぐため、血糖値のコントロールが何より重要だと強調し、食事や運動など生活習慣の改善を呼び掛けた。

 糖尿病の基礎知識について解説した木越俊和教授(内分泌・代謝科)は血糖コントロールの重要な指標として、直前数カ月の平均血糖値を示す血中タンパク「HbA1c」の数値を挙げ、「6・5未満を目標にしてほしい」と助言した。

 続いて糖尿病の三大合併症である腎症、眼病、神経障害の解説が行われた。横山仁教授(腎臓内科)は「腎症は早く見つかれば、長期の血糖管理で治る」と話し、早期発見のため年に一度は尿検査を受ける必要があるとした。佐々木洋教授(眼科)は「糖尿病を指摘されたら必ず眼科の受診を」と呼び掛け、進行の早い白内障や網膜症への注意を促した。

 北出優華子看護師は、足の壊疽が起こる一番のきっかけは靴擦れであることを紹介し、「毎日、足を観察し、うおのめや傷がないか確認してほしい」と話した。松井忍教授(生活習慣病センター)は、糖尿病や高脂血症、高血圧、肥満が複合して起こると、心筋梗塞など動脈硬化の病気を引き起こす危険が高いと指摘し、生活を見直し、適切な治療を受けることの重要性を強調した。



 糖尿病ほど良く知られていて、誰でもかかる可能性があり、合併症の多い病気はないかもしれません。

 ただ血糖をコントロールできないというだけで、何と多くの異常が出てしまうことでしょう。昔の時代は生きていく上での最小限のカロリーしか摂取できない時代でしたから、血糖を下げるというメカニズムを持つホルモンはインスリン1つで十分でした。しかし今は飽食の時代。カロリーオーバーなどザラな時代になってきました。それゆえに起こる弊害の1つとして、糖尿病を含む生活習慣病は存在します。

 もし糖尿病になってしまったら、結構厳しい生活を強いられることになります。なれてしまえば楽なんですけどね。合併症として糖尿病性腎症や、末梢循環不全なども怖いですし、あと何より眼への影響があるのがつらいところです。

関連:農村で暮らす男性は塩分過多で高血圧になりやすい。
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posted by さじ at 14:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分
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