2008年02月24日

漢方薬と漢方医学についての知識を身につけよう

 医学といえば西洋医学。西洋医学の薬や治療のほうが効くに決まってるし、漢方なんて気休めにすぎない。

 そう思っていませんか?

 今回は、知られざる漢方薬に関する知識と、西洋医学との比較や使い方をご紹介したいと思います。

 いつものように身体健康板の漢方スレより。

 漢方薬スレ(1)


 注!

 漢方薬は民間薬とは違います。勿論副作用もありますので、医師の適切な処方の下で服用して下さい。素人判断で量を増やしたり併用したりしないようにお願いします。






基礎知識


 そもそも漢方医学とは何なのでしょうか。

 中国ン千年の歴史、と言われますように、中国は古来から医学が発達していました。中国の伝統医学のことを「中医学」と呼び、その根本が日本に伝えられました。江戸時代末期に日本にも西洋医学が入ってくると、それは「蘭方」と呼ばれるようになり、それと区別するために中国から入ってきた医学を「漢方」と呼ぶようになりました。

 何故「漢」なのかといいますと、張仲景の「傷寒論」という書物が漢の時代に作られたからといわれています。


 漢方は西洋医学とは異なった診察法を行います。西洋医学よりも「全身の状態を把握する」ことを重視しており、その診察の基本スタイルは「四診」といわれています。


1.望診:まず見ます。患者を目で見て、体格や顔色、舌の状態などを観察します。

2.聞診:次に聴きます。ここでは聴覚だけでなく嗅覚も使って患者を観察します。具体的には患者の声や咳の状態、便の臭いや口臭、体臭を診ます。

3.問診:これは西洋医学の問診と同じですが、西洋医学よりも詳しく聞くのが特徴です。一見すると無関係な質問も行い、患者の全身状態を把握します。

4.切診:いわゆる触診です。実際に患者に直接触って診察します。特に漢方では腹診や脈診をみます。


 四診を用いて、症状を含めた患者の「全身状態」を把握します。これによって得られたものが「」です。証とは、西洋医学でいうところの「高血圧」などの『病名』のようなものです。漢方の「証」は病気の名前ではなく、その人の体質や病状などを全体で見たときの病態のことです。例えば「気血水の証:人を形成している気血水の量、流れ方をみる」や「虚実の証:基礎体力や体質などをみる」などで、他には寒熱の証、表裏の証などがあります。

 全体を見て証を決定するため、同じ病気でも人によって治療法が変わったり、また、異なる病気でも同じ治療法になることがあります。ここも漢方の面白いところです。前者を「同病異治」、後者を「異病同治」といいます。





 基礎知識ばかり長くなって申し訳ないのですが、気血水の証について細かく触れたいと思います。気血水の証を理解すると漢方が分かりやすくなりますので…。


1.気の異常

 気虚:生命活動を営む根本的エネルギーである「気」の産生が低下した状態。症状としては倦怠感、無気力、易疲労感、食欲不振などで、気虚に対する処方は「補気剤」と呼ばれます。

 気鬱:気が鬱滞している状態。抑うつ、不眠、不安、イライラ状態などになり、気鬱に対する処方は「理気剤」と呼ばれます。

 気逆:気の流れが逆行した状態。冷えやのぼせ、動機などを呈し、気逆に対する処方は半夏をベースにしたものとなります。(厚朴や蘇葉ベースかも)


2.血の異常

 血虚:血が不足している状態で、耳鳴り、皮膚乾燥だけでなく脱毛などもあります。処方は補血剤を。

 淤血(おけつ。本当は「やまいだれ」なんですけど、何故か書き込めないので…):血が鬱滞している状態で、月経異常や便秘、頭痛、肩こりなどの症状が出る。駆お血剤を処方。


3.水の異常

 水滞:水の流れが鬱滞している状態。浮腫、めまい、関節痛、朝のこわばり、嘔吐、下痢など。利水剤を用いる。





 では上記で出てきた証に対する薬について、具体的な漢方薬名を挙げていきたいと思います。

1.気虚に使う補気剤

 ・四君子湯:虚証の人に使う。体力、気力が衰え、顔色が悪く、食欲のない場合など。適応疾患としては慢性胃炎や消化性潰瘍など。

 ・補中益気湯:虚証の人に使う。慢性消耗性疾患や手術後の体力低下など。


2.気鬱に使う理気剤

 ・半夏厚朴湯:中間証の人に使う。喘息、腹満、腹痛、めまいなどの場合に使う。適応疾患は神経性胃炎、神経症、つわり、不眠症など。

 ・香蘇散:虚証の人に使う。不安、頭痛など。適応疾患はかぜや神経症。


3.気逆に使う薬

 半夏をベースにしたもの。桂枝湯や桂枝加竜骨牡蛎湯など。


4.血虚に使う補血剤

 ・四物湯:中間証の人に使う。適応疾患は貧血、月経不順、自律神経失調症、冷え症、更年期障害など。

 ・十全大補湯:虚証の人に使う。適応疾患は慢性消耗性疾患、口内炎、ベーチェット病など。


5.お血に使う駆お血剤

 ・桃核承気湯:実証の人に使う。臍傍部の圧痛やS状結腸の擦過痛に。適応疾患は月経不順などの婦人科系疾患。

 ・桂枝茯苓丸:中間証の人に使う。臍傍の圧痛に。適応疾患は婦人科系疾患。

 ・当帰芍薬散:虚証の人に使う。冷え症、月経痛、貧血などに。適応疾患は婦人科系疾患。


 ★ちなみに、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、加味逍遙散の3つを「女性三大漢方(三大漢方婦人薬)」ともいいます。


6.水滞に使う利水剤

 ・五苓散:中間証の人に使う。浮腫や悪心、頭痛、めまいなど。適応疾患は胃腸炎、ネフローゼなど。

 ・当帰芍薬散:虚証の人に使う。貧血、冷え、月経不順などに。


 お待たせしました。それでは本編です。





1 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/04/22(日) 14:46:48 ID:wmra1gjK
漢方薬の情報交換を目的としたスレッドです。

質問したい方は、あらかじめ漢方関連サイトなどで欲しい情報がないか探してみましょう。
ツムラ 
検索

誹謗中傷や煽りなど、スレッドの進行を妨害するような荒らし行為はやめましょう。


3 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/04/22(日) 14:48:50 ID:wmra1gjK
【注意】
専門用語を多用したレスがついた場合でも、それが正しい内容であることを
証明するわけではありません
。レスの内容が適切かどうか不明な場合は
病院や薬局などで必ず相談してください

なお、回答できる能力のある人が読んでいない場合があります。
満足な回答がもらえない場合は、あてにしないで日数を開けて見てみましょう。


406 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/10/14(日) 11:39:18 ID:5Q+0aC5NO
日本の医師と中国の医師、どっちがいいんでしょうか?


410 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/10/14(日) 17:00:56 ID:VMmfbOE90
医師の国籍は関係ないよ。日本漢方と中医学なら、難治の疾患に対処可能なのは一般的には中医と言われているね。普通の病気ならどちらでもok


411 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/10/14(日) 18:15:08 ID:5Q+0aC5NO
>>410
レスありがとうございます

難治かはわかりませんが、いまの病院では効かないなぁって感じてたので…
「中医学」を掲げている薬局を探せばいいですかね?


412 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/10/15(月) 00:45:23 ID:xENm1OMo0
中医の診療は、保険は効かないから月額2万くらいはおそらく必要だろう。
日本漢方で難しいというなら、しっかりした診断が出来るクリニックを
探したほうがいいのではと思う。

漢方の処方の選択は、実際にはかなり悩ましい問題で、
一見セオリーから外れたところにあるような薬が的中することもあるし、
服用している漢方薬に何かもう一種類加えるだけで劇的に良くなることもある。
まあ何の不調かはわからないが、ありがちな病気や不調なら、エキスの治療に
見切りをつける必要はないとオレは思うけどね。


 中医学と漢方はどう違うのでしょうか?

 中医学は言わずもがな、中国で発達した医学です。その基礎は陰陽学説と五行説を組み合わせた「陰陽五行学説」です。かなり複雑な理論によって証を分類し、その人にあった治療を行います。これを弁証論治といいます。

 中医学の長所としては、複雑な理論を串して患者1人1人を細かく分析するので、見逃しがありません。しかし日本人を対象として発展したわけではないので、そのまま日本人に効果があるかというと、必ずしもそういうわけではないというデメリットもあります。

 対して漢方医学は陰と陽の相互作用などの二元論や、人間を形成する気、血、水の量や流れ方をみる「陰陽・気血水説」を基礎としています。

 漢方は中医学のように細かく複雑な理論を駆使するわけではなく、患者の「証」によって処方を決めます。

 漢方の長所としては、まず日本で発達した医学なので、中医学よりも日本人の体質に適した治療が行えるという点があります。しかし中医学よりも年数が浅いため、若干根拠に乏しいのが弱点です。


 では西洋医学と漢方はどう違うのでしょう?

 これはまぁ、全く違うものですし、イメージしやすいと思います。西洋医学は外因重視で、異常部分に注目し、局所的に治療しようとします。

 対して漢方はむしろ正常部分に注目しており、内因重視で、患者を総合的に把握し、全体のバランスを整えながら治療していきます。

 一般の方としては、やはり西洋医学と漢方、どちらを使うのが良いのか気になるところでしょう。

 まず西洋医学に向いている病気というのは、病気の原因が特定されており、それを取り除くことで治療が可能なものや、手術をすれば治るようなもの、重度の感染症、緊急性の高いものです。

 漢方に向いている病気は、検査をしても異常は指摘されないにもかかわらず、疲れやすかったりダルかったりといった自覚症状があるものや、原因が特定できない慢性疾患、不定愁訴、更年期障害など。またはステロイドや抗がん剤などの西洋医学的な治療による副作用の緩和、体質の改善などにも使われます。



17 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/04/24(火) 20:21:07 ID:9PgHaynX
>だったら医者は国家資格なんかイラネ

国家資格に幻想があるようだが、漢方科目は医師国家試験には出ない
だから学生は、残念なことに、漢方を勉強しないまま医師になる。
現在、大半の医師がそうだろう。医者が適切な薬を選べない根本原因は、
おそらくこの教育制度だ。
2CHで嫌がらせするよりホームページでも作って、広く自分の意見を
主張してみてはどうだろう?


 現在では、どこの医学部でも漢方医学を学ぶようになっています。それは漢方医学の必要性というか、重要性が認められたことでもありますが、おそらくあと数年後には医師国家試験に漢方医学に関する問題が出るといわれているためです。

 しかし深い知識を持っている医師となると、やはり漢方医学をしっかり学んだ医師に限られてくると思います。そういう医師なら安心なのですが。



21 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/04/25(水) 21:48:32 ID:Cr2S3Zih
水虫に漢方って効きますかね?誰かマジレス頼む。毎年5月ごろからなるんだ。効く薬ある?


 水虫は原因菌も分かっていますし、西洋医学で良い薬があるのでそちらを使われてみてはいかがでしょう。


27 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/04/28(土) 12:43:09 ID:CzsRzhWw
はじめて質問させていただきます。
神経症、不眠症、胃弱で「半夏厚朴湯」を飲み始めました。朝、昼、夜、の1日三回なんですが、効きすぎ?なのか、昼間も眠くてたまりません。こういう場合、夜の一回だけ服用でも構わないでしょうか?変な質問ですみません。


28 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/04/28(土) 20:18:23 ID:OkZ4S66Q
>>27
夜の一包で試して、体調が改善するならそれでいいんじゃないか。胃腸の漢方薬や、ストレス用の漢方薬は眠くなってしまうことはよくあるよ。

対策としては、
@夜はそのままで、昼と朝は、眠くならない量に減らしてみる(量は自分で検証する)
A別の薬が合うかもしれないので、見直す。胃弱だと、半夏厚朴湯以外に選択肢はあると思うんで。

医者か薬剤師が適切な助言をできれば一流なんだけどね。電話して聞いてみ。


58 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/05/11(金) 20:19:32 ID:bIpp2wKl
すみませんがお尋ねします。タケダのルビーナという商品が気になるのですが、
ケイシブクリョウガンなどとどう違うのでしょうか。


66 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/05/13(日) 20:44:38 ID:Hnn3+b2l
58さん
ルビーナは連珠飲だから、四物湯と苓桂朮甘湯を混ぜただけ。四物湯は血の不足を補うもの。
苓桂朮甘湯は、水の代謝異常を治すもので、めまいの特効薬のひとつ。だからこの両方
症状があるときに使うのがこの薬。おおざっぱに言うとこうなるね。効能的に近いのは
当帰芍薬散ですよ。


 桂枝茯苓丸は、頭痛、肩こり、めまい、のぼせ、足の冷え、月経不順、月経困難証、子宮内膜症などに効きます。また皮膚疾患や眼疾患など、幅広く応用できる漢方薬でもあります。

 桂枝茯苓丸で知っておかなければならないことは、重大な副作用として肝機能障害、黄疸があるということですかね。

 漢方は西洋医学よりも副作用が少ないとは言いますが、弱いながらも副作用があるものもあります。

 漢方薬を構成する生薬に注目すると、麻黄に含まれるエフェドリンは交感神経を興奮させる作用があり、動悸、血圧上昇、発汗過多などを呈するため循環器疾患を持つ方や高齢者への投与は注意しなければなりません。

 有名な生薬である甘草も、グリチルリチン酸を主要活性成分とするため、血圧上昇、浮腫、体重増加などの副作用があり、トリカブトを原料とする附子はアコニチン類によって動悸、のぼせ、舌のしびれなどの副作用を呈します。

 これら生薬の副作用もありますが、知っておきたい漢方薬の副作用は以下。


・間質性肺炎→小柴胡湯、防已黄耆湯
・横紋筋融解症→小柴胡湯、芍薬甘草湯
・肝機能障害→柴胡剤、葛根湯、桂枝茯苓丸、大建中湯



 ★ 特に小柴胡湯は、インターフェロン投与中の患者には「併用禁忌」と指定されているほどですのでご注意を。


59 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/05/12(土) 12:14:23 ID:k+E6m/h2
頭痛 鼻水 微熱に効く漢方薬教えてください
葛根湯飲んだらいくらかましになったのですが完治にいたらずです。
ちなみにPLとレフトーゼはまったく効果なしでした


62 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/05/12(土) 16:52:02 ID:0pmmNS5d
>>59
葛根湯は悪寒があるときだけだよ(ひきはじめの日くらい)。あれは体を温める薬だから


 桂枝湯(桂枝、芍薬、甘草、大棗、生姜)に葛根と麻黄を加えたものが、葛根湯です。日本で一番有名な漢方薬といってもいいぐらい知名度は高く、その効果も期待できるものです。

 葛根湯はかぜ、上気道炎、大腸炎の初期、筋肉痛などに効果があり、何と言っても特徴的なのは抗インフルエンザ作用でしょう。麻黄を含む小青竜湯も、インフルエンザに効きます。

 漢方薬がインフルエンザに本当に効くのか?とお思いでしょうが、葛根湯と小青竜湯の効果は、西洋医学的にも証明されているのです。

 インフルエンザウイルスに感染すると、インターフェロンが誘導されます。それによってサイトカインのインターロイキン1α(IL-1α)が出て、肺に細胞が浸潤して肺炎を引き起こしたり、シクロオキシゲナーゼによってプロスタグランジンE2が出て発熱を引き起こしたりします。

 葛根湯を飲むと、気道上皮のIL-12の産生を増強し、肺炎を抑制します。更に葛根湯は、インターフェロンによるIL-1α産生を抑制するので、結果的に解熱作用を示すことが明らかになっています。

 小青竜湯は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、気管支喘息などに適用されており、こちらも抗インフルエンザ作用を示します。活性成分は桂枝に含まれるシンナミル化合物とされています。

 特に小青竜湯は、鼻腔や肺での抗インフルエンザウイルスIgA抗体価を上昇させることが知られており、こちらの活性成分は半夏に含まれる脂肪酸誘導体であると推定されています。このように、葛根湯と小青竜湯はどちらも抗インフルエンザ作用を示しますが、その活性発現は肺と鼻腔で異なっています。


 さて、葛根湯は異常のように大変優秀な効果があります。更に付け加えるならば、女性の乳汁分泌不全にも効果がある画期的な薬です。

 しかしこの葛根湯、副作用として肝機能障害や黄疸があると上のほうで述べました。更に使っている生薬に「甘草」が含まれているため、カリウム排泄促進による偽性アルドステロン症にも注意しなければなりません。



71 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/05/16(水) 23:13:22 ID:jwm8h/bC
防風通聖散って効く?


72 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/05/16(水) 23:57:54 ID:u56Rcoi2
メタボリックに効くよ >防風通聖散


16 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/04/24(火) 17:16:49 ID:wjqbLKiU
肥満解消なら、ボウイオウギトウがいいと思うよ


 防已黄耆湯は、黄耆、防已、蒼朮、大棗、甘草、生姜から成る漢方薬です。甘草があるので、これも偽性アルドステロン症の副作用があります。更に前述したとおり、防已黄耆湯には間質性肺炎の副作用もあります。

 防已黄耆湯は中間証の人に処方され、水ぶとり体質のような人が全身倦怠感や多汗傾向を訴える場合に用います。足がむくんだり、痩せたいという願望のある人に用いるようです。防已黄耆湯の素晴らしいところは、膝関節の腫脹や疼痛、腎炎、ネフローゼ、陰嚢水腫、多汗症など、いろんなものに効く点です。



74 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/05/17(木) 08:32:23 ID:WyYntFj0
薬局の人曰く、飲みやすさと効き目は反比例する。
錠剤とか顆粒は、成型するために余分な成分が入ってるんだけど、
混ぜ物が少ない方がよく効くんだってさ。


 漢方薬は生薬の組み合わせによって効果も変わってきます。

 面白いのが、「生薬の組み合わせが少ないほど、作用が強く、速効性が出てくる」というところです。西洋医学は1つの薬で1つの効果ですが、漢方薬も用いる生薬が少なければ少ないほど、その作用が特化されるということですね。逆に多くの生薬を組み合わせているほうが、マイルドに作用するという感じでしょうか。

 ここでよく誤解されがちな、漢方薬と民間薬の違いについて。

 漢方薬とは、生薬を数種類組み合わせたものです。この「数種類組み合わせる」というのがポイントです。

 民間薬は基本的に1種類で出来ていて、漢方薬と違って歴史や根拠、EBMなどがありません。いわゆる「言い伝え」程度のものです。アロエやドクダミ、ウコンなどは1種類なので民間薬であり、漢方薬ではありません。



89 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/05/26(土) 11:25:01 ID:br4WcJba
肥満にも当帰芍薬散って効くんですか?


90 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/05/26(土) 22:47:54 ID:qYAJeHFk
>89
凄く効いた。飲み始めて暫くすると、汗とか尿とかダーッと出て、
身体の冷えが少なくなった。それから、もう暫く飲んでたら体重が減ってきた。
この漢方は凄い。試してみることをお薦めするよ


91 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/05/27(日) 20:40:07 ID:sUk0sTQ0
 汗は出ないと思う。余分な水分をむしろ尿として出す作用ですわね。
その結果として体重減少と体本来の機能を活発にする作用があって、
ダイエットにもなるということですわね。
下半身水太り肥満にはいいんじゃないかな。


 当帰芍薬散も葛根湯と同じくらいメジャーな漢方薬です。更年期障害に用いられ、全身倦怠感や頭痛、めまい、肩こり、脚気、四肢冷感、月経不順、月経困難症などに適応があります。

 この当帰芍薬散は、妊娠中の症状(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛など)の第一選択薬とされており、特に切迫早産や妊娠高血圧症、貧血などに効くので「安胎剤」とも言われています。(ちなみに切迫流産には柴苓湯を用います)



127 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/06/12(火) 23:58:28 ID:oniosFEvO
痩せ気味で胃が弱いので「補中益気湯」を飲もうかと思います。
そこで、(初歩的な?)質問なんですど、それを飲み続けてめて胃が健康になったら、もう 飲む必要は無いのでしょうか?
それとも、まだ飲み続けなければいけないのでしょうか?


132 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/06/13(水) 21:46:46 ID:a6i8I/ks0
>127
必要なくなればやめる。それは当たり前。
補中益気湯があっているのがわかってるなら
それでいいけど、四君子湯とか人参湯とか
使いやすいものがありますね。


172 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/06/19(火) 23:32:18 ID:IuezwXHv0
かぜ、インフルエンザには漢方が圧倒的に強い
いまどきのお母さんには選べないだろうけどね。
かぜの漢方くらいなら、難しくはないから、
少しずつ勉強して覚えて行けばいいだろうね。
一生ものの財産だよ。


196 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/06/23(土) 15:46:21 ID:qD3KjIyw0
ウイルス性のいぼができて皮膚科で液体窒素で焼いてもらったけど
まだ取り残しがあります。いぼにはヨクイニンがいいと聞きましたが
いかがでしょうか?


198 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/06/23(土) 20:36:21 ID:uf7pONpo0
>>196
古来からの有名なイボとり薬だから、試してみればいいと思います。
古い漢方の出典にも無害と書いてあります。
肌あれにもよく効きます。胸元とか背中とかもきれいになります。
年齢的には他の漢方と組み合わせて体質改善を図るのもいいかなと。
当帰芍薬散と一緒に飲む人もいれば、十全大補湯などと併用する人も
いますよ。どんなものが合うか、いろいろ自分で調べてみるといいと思います。


 ヨクイニンは、以前尖圭コンジローマの治療をまとめたときにも取り上げた薬です。

 また、>>198に登場した十全大補湯は、桂枝加黄耆湯(桂枝湯に黄耆を加えたもの。アトピー性皮膚炎に用いられる)、四物湯、四君子湯の3つを加えたものです。紅斑、皮膚が苔癬化して暗褐色を呈している、熱性症状と寒性症状が混在するものがある、などの時に用いられます。

 しかし、漢方がイボに効くというのも想像つきにくいですよね。体質を改善することで、できものを構成するウイルスを抑制するという感じでしょうか。

 イボとは違いますが、癌治療の場においても近年、漢方薬は用いられるようになっています。例えば十全大補湯や人参養栄湯による癌の転移や再発の抑制などが効果を挙げています。

 また、癌を縮小するわけではなく、抗がん剤の副作用を軽減する働きをするのが目的ですが、それでも患者にとってみれば症状が楽になるわけですから、画期的な治療法です。こちらは、例えば塩酸イリノテカンの副作用である「下痢」に、半夏瀉心湯を用いたり、パクリタキセルの副作用である「末梢神経障害」に、牛車腎気丸を用いたりします。

 特に塩酸イリノテカンに対する半夏瀉心湯の効果は医学的にも証明されています。この機序が非常に面白いのでご紹介したいと思います。

 塩酸イリノテカンの代謝産物をSN-38と呼び、これは肝臓でグルクロン酸抱合を受けて、胆汁と一緒に腸に排出されます。しかし腸内細菌のβグルクロニダーゼによってSN-38グルクロン酸抱合体は加水分解を受けて、SN-38に戻ってしまいます。このSN-38が腸内に存在することで、腸粘膜障害を起こし、下痢を引き起こすわけです。

 そこで半夏瀉心湯を投与してやるとどうなるか?といいますと、腸内細菌叢のβグルクロニダーゼによる加水分解する作用を阻害することができ、SN-38をグルクロン酸抱合させたまま排出することができるわけです。



217 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/06/25(月) 22:24:10 ID:D6s2pq6H0
質問させてください。薬局で風邪薬を買ったんですが、普通に水で飲んでいいですよと
言われました。前に他のお店で購入したときは、確かお湯で飲んでといわれたことがあるので、
飲み方の違いってお分かりになる方いますか。


218 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/06/25(月) 23:08:04 ID:VigaSMP20
>>217
普通水でいいけど、身体を温める系統の薬はお湯で飲むと
効果が高いと言われている。
逆に冷たい水で飲むのが望ましい漢方薬もある。

酒で飲む漢方薬もある。これは、水には溶けにくいが
アルコールに溶けやすい成分を含んでいる生薬が配合されている場合と、
酒で血行をよくして薬の効果を高める必要がある場合が多い。


  漢方薬は、葛根湯、桂枝湯などのように「湯」とつくものが結構あります。この「湯」というのは煎じ薬で、湯液の形で飲んだほうが消化管からの吸収が良くなるとされています。エキス剤でも一旦お湯で溶いて服用したほうが効くといわれています。

 八味地黄丸などの丸薬は、本来ならば少量の暖めた日本酒で服用するのが良いといわれていますが、これはお湯でも構わないそうです。当帰芍薬散などの散剤も、お湯や少量のお酒と服用することで消化管吸収が良くなり、更に副作用も少なくなります。

 しかしながら、「気持ち悪いときにあの苦い漢方薬を暖めて飲めというのはキツイ」でしょう。特別な服用法として、吐き気の強い患者(妊娠悪阻や二日酔いなど)には、一度お湯で溶いて氷で冷やしたものを、冷服するといいとされています。レモン汁などを入れて飲みやすくすることもあるそうです。

 漢方は、患者のことを考えて、「飲みやすくする」工夫が重視されているのです。



311 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/08/20(月) 07:20:47 ID:YQhVJkEUO
肩こりが酷く葛根湯が効くのですが
飲み続けたらマズいでしょうか?


312 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/08/20(月) 20:51:03 ID:NMDWomsa0
>>311
医師に聞くのが一番だと思うよ。

実証向けの葛根湯はあわなかったので
虚証向けの葛根湯を以前処方して
もらってからちょっと落ち着きました。


322 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/08/22(水) 21:06:06 ID:AZOS3vRL0
質問です。
子供が欲しいのですが、友人に「不妊に効く漢方医」を紹介されたので行ってみました。
でも、2、3の問診のみで、これといった診察もなく、薬の飲み方を説明されて終わり。
今までの経験では、漢方では生活・体質・習慣・趣味に至るまでの多岐に渡る問診と舌診などを元に、
1人1人の性に合った薬が処方されるのが当然だと思っていたので、腑に落ちません。
これって普通ですか?


323 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/08/22(水) 23:29:14 ID:fWzK7kPf0
322は周期療法のことじゃないか。俺はそのやり方は好きではないが、一定の成果を出しているのは事実だよ
あと、効く薬が選べるなら、問診はすくなくても構わないし、舌の情報は、かならずしもあてになるものではないよ。


326 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/08/23(木) 14:02:35 ID:YNsEergc0
>>322
そうです周期療法です。
問診が少ない場合もあるんですね。
ちなみに薬は選べません。
私は半年以上服用しましたが、体調にこれといった変化がありませんでした。
残念ながら自分には合わないのか、それとも怪しいナントカ商法なのかと疑問に思いましたので質問しました。
友人は、周期療法のおかげであっという間に子供を授かったと言っています。
また、ネットの情報では、殆どの人が半年以内に子供を授かると聞いていたので、正直へこんでいます。
本質問とは関係ありませんが、薬の「やめどき」を決断するのは難しいですね・・・。


327 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/08/23(木) 22:33:37 ID:OViL19lc0
よく使われる薬名を見てみたが、この療法が効きそうなのは、
冷え症、虚弱体質、の人じゃないかな。
人により失調の原因は様々だから、効かない人には全く
効かないということになるんだろう。
当たり前の話だな。

使われてる薬はどれもいい薬ばかりだが、
のぼせ、不眠、むくみ、頭痛、その他の不調が出るようなら、
薬と、飲む量も、見直したほうがいい。

どれかひとつがなくなった、あるいは、別の自分に合う薬に
変えたからといって、周期療法の効果がなくなるということはない。

俺は周期療法の強引な考え方はあまり好きではない。原因がわからない不調でも、
その人にあった漢方薬でバランスを取り戻せばすべてが治ってしまう、
ときどき経験するが、その考え方が好きだ。
不妊も当然その中にはいるだろう。

漢方で、という考え方はたぶん間違ってはいないと思うけどね。


 婦人科領域でも、漢方薬はかなりの効果を挙げています。

 更年期障害などのホルモン変化による不定愁訴には、女性三大漢方である当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸が効きます。

 加味逍遙散は、肩こり、頭痛、めまい、上半身の灼熱感、発作性の発汗などに効きますし、不安や不眠、イライラ状態などの精神神経症状にも効果があります。加味逍遙散も、甘草を含むので偽性アルドステロン症、更にミオパチー、肝機能障害、黄疸などの副作用があります。

 女性の敵といわれる「手足の冷え」にも漢方は効果があります。当帰四逆加呉茱萸生姜湯です。長いです。トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウと読みます。冷え症で体質虚弱な人が、手足が冷えて痛んだり、腰痛などを訴える場合に用います。適応としてはほかに、しもやけや頭痛にも。こちらも甘草を含んでおりますので、偽性アルドステロン症の副作用があります。

 妊娠中のつわりには、半夏厚朴湯や小半夏加茯苓湯を用います。半夏厚朴湯は、気分がふさいでいて、抑うつ傾向のある人、動悸、不眠、めまいなどを伴う人に使います。要するに精神症状を伴うつわりには半夏厚朴湯を使うということですね。対して小半夏加茯苓湯は、悪心、嘔吐が主訴になります。軽めのつわりには小半夏加茯苓湯を。

 妊娠高血圧症には、柴苓湯、当帰芍薬散、五苓散を。こむら返りには芍薬甘草湯を使います。芍薬甘草湯は高プロラクチン血症にも使われるそうです。

 面白いことに、切迫早産の時に用いられる塩酸リトドリンに、安胎剤として知られる当帰芍薬散を併用すると、塩酸リトドリンの副作用を減弱させる効果があることが分かりました。母体、胎児ともに安全に出産をするためにも、漢方薬は大きな役割を果たしているといえそうです。

 しかし流産、早産の可能性が否定できない漢方薬の処方もありますので、妊娠中の漢方薬投与は医師の指示が必要です。ご注意を。妊娠中は非常にデリケートですから、アロマテラピーの中でも妊娠中に使ってはいけないものなどあるようです。



444 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/10/26(金) 08:28:39 ID:q5SFPQGP0
中外製薬の、タミフルと異常行動の関係は証明されないという厚生労働省の判断らしい。退職後に製薬メーカーに再就職するのは、日常茶飯事だから、
厳格な処分はできんわなあw

漢方の専門家はわかっているだろうが、タミフルによる異常行動は、漢方理論では、タミフルにより、肝経の異常をきたした結果だろう。
漢方だけで治したほうが速いが、どうしても使いたければ、抑肝散を併用してみてはどうかなと思うんだが。
西洋薬はあっというまに忘れられるから、20年後には事件そのものも風化するだろうね。
効かない薬の犠牲になったのではたまったものではないわなあ


473 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/11/03(土) 16:21:50 ID:Fxedcx5H0
むくみがひどくて防已黄耆湯を飲んでます。
生理不順や月経前緊張症も気になるので、当帰芍薬散を
合わせて飲みたいのですが、副作用等問題ないでしょうか。
どちらにも重複して入ってるのはソウジュツだけのようです。
ご存知の方教えてください。


475 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/11/03(土) 17:50:49 ID:DCq0EGEfO
>>473
併用出来たとしても、分量の問題もある。
だから素人判断で勝手に飲むより、
きちんと医者に相談して処方してもらうべき


479 名前:病弱名無しさん 投稿日:2007/11/04(日) 21:23:52 ID:BaRfHhbv0
>>473
本当に治したいなら、ちゃんとした先生に判断してもらうべきです
そこで併用OKって出ればそうすればいいでしょう。
ただ、ぶつかる生薬があるときは、煎じにできるなら調整しやすいので
煎じが使える先生に相談するとさらに選択肢が広がると思います
貴方仕様湯ができるからね





 漢方薬の重要性が認められ、不定愁訴だけでなく西洋医学の副作用軽減目的など、様々な分野で応用されるようになってきました。同時に、漢方薬といえども副作用があり、素人による安易な処方は適切ではないと考えられるようにもなってきました。

 特に日本では、未だに健康食品や訳のわからない輸入薬品による健康被害が頻繁に起こっています。その薬そのものの効能に惑わされるのではなく、まずは医師による適切な診断と処方を受けて下さい。

 漢方薬で有名なところというと、やはり北里大学ですかね。東洋医学総合研究所のセンター長の花輪壽彦所長が、日本漢方を用いる医師としてかなり有名です。

 他にも、最近のやる気溢れる大学病院であれば、漢方を処方できる漢方医がいたり、週に何度か漢方外来を設置したりするところが多いと思います。お近くの大学病院で自身の証をみてもらうのも、いいかもしれません。

 検査しても異常が見つからず、それでも本人としては症状が出て苦しんでいる。そういうときに「検査で異常がないから正常」とするのではなく、患者の体質などを見て、全身状態を整えることができる医師がいれば、それこそ名医です。

 日本は世界でも唯一といっていいほど、西洋医学と東洋医学の融合が進んだ国です。アメリカやドイツなどからも注目を集めている「日本漢方」の今後に、期待したいと思います。


参考:漢方処方医のいる大学病院
   北里大学東洋医学総合研究所

関連
医学処:ツムラが症状に合った漢方薬を検索できるサイトを立ち上げる
医学処:本場中国の漢方よりも、日本の漢方医学のほうが効く。
医学処:不妊治療に鍼治療を導入したところ、大幅に効果改善あり
医学処:ドイツ人漢方医が本場中国で外国人に大人気
医学処:漢方薬成分「フラボノイド」が認知症を改善する
医学処:メタボリックシンドローム予防のための漢方薬、測定器が大好評


広告
posted by さじ at 16:36 | Comment(1) | TrackBack(0) | 身体健康板
この記事へのコメント
質問いたします。
肺気腫、心房細動、不整脈、大動脈不全閉鎖症、虚血性心疾患のある70代男性ですが、
徐脈がおき、肺炎で血痰がでだしたのでいい漢方薬はないかと行ったことろ パプラール と、牛黄末を処方されました、胸が苦しくなるたびに入院中の医師の処方したアロテックが脈をあげる薬ということで飲んでいました、(普段は還元顆粒 麦味参顆粒 西洋人参を飲んでいます)
牛黄末を飲んで、三時間ほどしたことろ 今までにない胸の発作がおき、それ以来、労作時呼吸困難がおきるようになりました、牛黄末は他の強心剤と飲んではいけないと後で知りました、アロテックを飲んでいたので、牛黄末の副作用でしょうか?
Posted by at 2009年12月02日 09:15
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。