2008年02月22日

北海道立高校九校を、医学部受験に特化した存在に。

退職教員100人配置へ 道教委

 道教委は二十日、道の二○○八年度予算案のうち教育関連予算案を発表した。道職員の給与削減幅縮小による人件費増の影響で総額は前年度比(六月補正後)1・4%増の四千八百十一億円となり、一九九七年度以来十一年ぶりに増加。学力向上策として退職教員の非常勤講師を小、中学校に百人配置するほか、道立高九校を「医進類型指定校」とし医学部受験を支援する新規事業を盛り込んだ。

 同日記者会見した吉田洋一道教育長は医進類型校について「エリート養成との批判は覚悟の上。地方からも医学部に進めるよう(指定校以外と)差をつける事業をあえて行う」と語った。

 非常勤講師は週十八時間、複数教員による授業などを担当。事業費は特別支援学校への二十二人配置を含め二億二千万円。医進類型校九校は、各二名の教員追加配置を国に申請中で、認められれば新年度から理数科目を中心に授業数を増やす。



 そりゃ親にとっては人気が出るでしょうね、医学部に特化した学校というのは。

 しかし子供のためになるかというと、正直ならないでしょうね

 医学部に入るほどの学力を身につけるということならば構わないのですが、医学部合格率何パーセントなどといった、医学部に受験することを前提とした教育は、もはや教育者のすることではないと思います。そんなのは塾や予備校の仕事です。

 社会が殺伐としてきて、子供にとって尊敬できる大人というのが少なくなってきました。子供を正しい道へ導く大人の代表である教師や親が、ヤレ医学部医学部と子供の進路を決めるのははっきり言っていただけません。

 人間、1度きりの人生なんですから、やりたいことをやればいいんですよ。当たり前のことです。むしろ『やる気がないのに勉強だけ要領よく出来て医学部に進学、医学部では落ちこぼれるが要領がよくなんとか国家試験に合格』という医師が一番怖いです。それならば大学受験の偏差値が低くても、やる気に溢れ、人格的にも優れている努力タイプの人間に医師になってもらいたい。その人のやる気を見出せない受験社会が悪いと言わざるをえません。

 モチベーションのない医師は、将来高い確率でミスを起こすでしょうし、患者に対して親身になれないばかりか、進んでいく医療の知識についていこうともしないでしょう。非常に怖いことです。しかし、間違いなく世間が作り出した「医者育成法」です。

関連
医学処:何故あなたは医学部を受験するのですか
医学処:岐阜大学医学部が国公立大学受験の倍率1位を獲得。


広告
posted by さじ at 21:55 | Comment(3) | TrackBack(0) | 大学
この記事へのコメント
なんというか・・・そもそも現状医者になろうなんてホントに医学で患者をどうにか治したい人以外にとって何のメリットもない気が・・・
エリート?一昔前の話ですよね^^
Posted by 猫。 at 2008年02月24日 02:29
医者の資質の問題をすぐに教育の問題に転嫁する発想は、其れこそ低俗なワイドショーレベルですな。

教育制度をどのように、いじくっても、悪い医者は世に送り出されます。
制度を変えれば、素晴らしい医者が増えるとでも思っているのでしょうか?

「医進類型指定校」を作る方も作る方なら、其れを見て『やる気がないのに勉強だけ要領よく出来て医学部に進学、医学部では落ちこぼれるが要領がよくなんとか国家試験に合格』という医師が一番怖いです。・・・というショボいコメントをつける方もつける方ですね。揃ってお笑いです。

どこかに素晴らしい教育法があるという幻想が小手先の制度改革や皮相的なコメントを生むのでしょう。

やる気だとか人格なんてのは学校で教わるものじゃ無いと思いますがね・・・

あ〜アホらし
Posted by 前門の虎 at 2008年03月06日 15:33
>>猫さん
そうですよね。楽で、勤務時間も安定していて、高収入で、、、という職など他にもありますし。
医学に興味もなく勉強も嫌いならツライだけです。

>>前門の虎さん
教育と医師の資質は確かに直接関連するものではありませんが、高校の教育のスタンスは医師の資質に影響を与えるものだと思います。理想論を語るのは確かに容易いことですが、それでも理想に近づくために議論を重ねることが必要なのであって、最初から馬鹿にして諦めるのはいささか軽率かと。何も変わらないからと思考停止するのが「解決策」ではないですよね。
Posted by さじ at 2008年03月15日 22:01
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。