2008年02月22日

胃癌の診断が主治医に伝わらず、胃潰瘍の治療を続けられる

胃がん患者に胃かいよう治療…厚木市立病院、遺族に賠償へ

 神奈川県の厚木市立病院(田代和也院長)で、胃がんの診断結果が主治医に伝わらず、50歳代の男性患者が1年2か月間も胃かいようの治療を受けていたことがわかった。

 男性は昨年5月、転移した肝臓がんで死亡した。病院は21日、「最初に胃がん治療をしていれば命を救えた可能性がある」として、損害賠償金5800万円を支払うことで遺族と合意したと発表した。

 病院によると、同市内の男性は2003年6月、吐血して救急搬送された。胃の組織を検査した病理医は当初、胃かいようと診断したが、3週間後の再検査で胃がんと判明した

 しかし、男性は入院から2週間後に退院し、胃かいようの投薬治療を続けていた。04年8月の検査で、当初より進行した胃がんを確認。病院は9月に胃の切除手術を行ったが、リンパ節に転移しており、その後、肝臓にも転移した。

 カルテには、病理医による診断結果の訂正書類があったが、その上に別の書類が添付されるなどしていたため、主治医は気付かなかったという。病理医は「口頭でも伝えたと思う」としているが、主治医は「聞いていない」と言い分が食い違っている。



 こんなことって、あるんですねぇ…。

 医療従事者の情報伝達は声であったり紙であったりしますが、それでも命に関わることですから、「漏らさず」に伝えることが大切です。

 今回の事件も、おそらく診断されたときに胃癌対策をしていれば、リンパ節転移はなかったのではないでしょうか。非常に残念な結果になったと思います。伝聞での洩れ、見落としなどのないよう、防止策の構築が必要です。
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posted by さじ at 05:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん
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