尿もれや骨盤臓器脱(性器脱)に悩む女性を対象に、この病気を克服した女性の会「ひまわり会」と、各地域の泌尿器科医らが今月、全国の医療機関などで、電話相談を実施する。
尿もれや骨盤臓器脱は、加齢や閉経により、子宮や膀胱、直腸といった骨盤内の臓器を支える筋肉・骨盤底筋がゆるんで起こる。尿道がぐらぐらすれば尿がもれるし、臓器が下垂すれば膣の中や体外に飛び出る骨盤臓器脱と診断される。
治療は、泌尿器科や産婦人科が担当する。症状の程度に応じて、手術や薬による治療、骨盤底筋を鍛える訓練などで改善することができるが、十分な情報が届いていないのが現状だ。
今回相談を受ける東北労災病院泌尿器科部長の浪間孝重さんは、「羞恥心や情報不足から、何十年もつらい症状を我慢している人もいます。適切な治療に結びつくようアドバイスするので、勇気を持って相談してほしい」と呼びかけている。
加齢によって、下腹部の臓器がぐらついたり、臓器(子宮などですね)が腟から脱出することはよくあります。
ただ、これらって一般的には案外知られてないことではないでしょうか?まぁ泌尿器系の病気ってナカナカ一般的に話されませんが、誰にでも起こることですので…。
恥ずかしいかもしれませんが、何かおかしいな?と感じたらお近くの泌尿器科へ。不快な症状が続いてもいいことありませんからね。
子宮脱などではなくても、閉経によって、腟のグリコーゲン産生が低下すると、腟の常在菌であるデーデルライン桿菌が乳酸を産生できなくなるために、腟の自浄作用が低下します。よって萎縮性腟炎(老人性腟炎)を起こすことも。たとえ閉経してもデリケートな場所ですので、異常を感じたら病院へ。
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