2008年02月20日

米国女性研修医が見た、日本の産婦人科現場

医師と助産師、すごいチーム 米国女性研修医が「温かさ」に感心

 東京都出身で、米国・ボストン在住の研修医岡村恭子さん(34)が、県立志摩病院(志摩市阿児町鵜方)の産婦人科で研修に取り組んでいる。日米の産婦人科事情の違いや、同病院が取り組む地域医療の印象などを聞いた。

 岡村さんは父親の仕事の都合で、幼いころから香港で育ち、18歳でハーバード大に進学。出産を担う女性の健康や社会的な役割に関心があり、ボストン大学院医学部を卒業後、2006年から、ボストンのベスイズラエル病院産婦人科で研修している。

 日本での研修は、母国の医療システムなどを学ぼうと個人的に希望。地域医療に意欲的に取り組む志摩病院を研修先に選び、11日から2週間滞在、その後2週間は東大病院で医療技術について学ぶ予定にしている。

 研修内容は、昨年4月に赴任した田村栄男医師による診察や、出産の見学が中心。初日から、畳の上での「フリースタイル出産」を目の当たりにし、「アメリカでは見たことがなく、びっくりした。里帰り出産も、いい文化だと思う」と話す。

 医師不足の影響で、志摩病院の産婦人科は06年11月から翌年3月まで常勤医がおらず、分娩を休止した。厳しい労働条件などによる産婦人科医不足は米国でも同様というが、「アメリカでは、産婦人科全般を学んだ後、女性のガンや不妊、泌尿器、避妊や中絶などの専門医に分かれる。日本の医師はすべてを一人でやっており、さらに負担が大きそう」と心配する。

 感心しているのは、田村医師と助産師らのチームワーク。「患者一人一人に、温かさを持って接している。本当にいいチームで、これを見られただけでもよかった」。助産師については、「妊婦をマッサージしてあげたり、入院中に必要な買い物を代わりにしたり、産後に家庭訪問をしたり。ここまで面倒を見る仕事は、アメリカではないと思う。文化の違いかも」と語る。

 母子手帳も新鮮に映った。「アメリカでは、病院にカルテがあるだけ。外出時の事故など緊急時にも、母子手帳さえあれば、妊婦の状態がすぐ分かる。子どもの世話の仕方などのマニュアルが書いてあるのもいい」と話し、実物を持ち帰る予定だ。

 「志摩病院でいろんなものを見て、患者に接する上で、何が重要かを学びたい」と話す岡村さん。田村医師は「技術が進歩しても、産婦人科の現場は結局、人と人とのかかわり合い。患者さんとの話し合いや、心のつながり合いの大切さを学んでほしい」とエールを送っている。



 急性期の医療や先端医療、例えば救命救急や臓器移植などではアメリカの技術力のほうが一歩リードしている気がします。それは国の風潮の違いでして、日本は倫理面で慎重になりすぎるあまり、最先端を行うことができないという感じです。

 しかし他の面では日本ほど優れている医療はないように思います。国民皆保険制度によって、安価で、誰でも、どこの病院にもかかれ、その時のスタンダードな医療を受けられるというのは、なかなかできることではありません。まぁその自慢の医療も、医師不足で崩壊寸前ではありますが…。
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posted by さじ at 21:27 | Comment(4) | TrackBack(0) | 生殖
この記事へのコメント

  −オバマ大統領に捧げるメッセージー

  
核戦争なき世界の理想実現に向けての第一歩


 
より信頼される医療 、 &より良きリーダーの指導力を求めて
          - belong to -
Posted by 小泉純一郎前首相の医師久松篤子 at 2010年04月25日 12:37

( 匿名で 2001年から5年間 官邸に メールで意見を述べたにすぎない )小泉純一郎前首相へのメッセージ


  医師久松篤子は結婚には向いてません。

 これからもおそらく警察の協力のもとに


“BABY HALL基金( 純・イチロー基金 )”&“HAPPY Xmas(War is Over)”( 別名バラク オバマ基金 )の普及に尽力します。
Posted by 医師久松篤子 at 2010年06月13日 16:24

 国民による裁判員裁判を無視し、

警察が協力して

  老女二人の虐殺を金正恩に依頼した


   安倍首相と皇后・上皇夫妻の


    違法で令和は幕明け!
Posted by 医師久松篤子(63歳)と公務員38年定年退職の岩崎由美(67歳) at 2019年06月09日 15:37

       提 言

 1,  BMIが16未満の低栄養状態の人は、

   Refeeding syndromeを発症するリスクが

   高いことをまず知ること!である。


 2,  Refeeding syndromeは、積極的な栄養

   補給の開始後1〜2週間までに発症して、

   重篤な心肺機能を引き起こし死に至る

   可能性が高い症候群であるから、

    その発症を予防するためには、

   カロリー投与は少量から開始するのが重要

   である。
Posted by 医師久松篤子 at 2019年07月08日 13:51
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