京都大学の山中伸弥教授らは、あらゆる細胞や組織に成長できる新型万能細胞(iPS細胞)をマウスの肝臓や胃の細胞から作ることに成功した。皮膚の細胞をもとに作ったiPS細胞よりもがん化しにくいことが分かった。研究成果をヒトのiPS細胞作りに応用して、より安全なタイプを作製できれば、損傷した臓器や神経などを回復させる再生医療の臨床応用に近づく。
iPS細胞を皮膚以外の細胞から作れることを示したのは初めて。米科学誌サイエンス(電子版)に15日掲載される。
どこからでもiPS細胞が作り出せるようになった上に、皮膚から作る従来のiPS細胞よりも癌化の可能性が低い。
発見されてからまだ1年も経っていないというのに加速度的に進歩をみせるiPS細胞と山中教授。半年後、1年後にはどのような医学的進歩がみえるのか、楽しみで仕方ありません。
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