2008年02月17日

国立がんセンターの最新手術室が負の遺産に。

国立がんセンター、最新鋭手術室3年で「引退」

 国立がんセンター中央病院(東京)が、巨費を投じて2005年に設置した最新鋭の手術室がほとんど使われず、実施された手術は3年間で10件に満たないことが分かった

 磁気共鳴画像(MRI)装置などを備え、「手術中に体内の状態を確認できる」のが利点のはずだったが、装置の近くではメスが磁気で引っ張られて手元が狂う恐れがあり、代替器具が高額といった欠陥が露呈した。使い勝手が悪いこの手術室は、検査室に格下げされる見込みだ。

 この手術室は、体内を鮮明に映し出すことができるMRIやコンピューター断層撮影法(CT)装置などを備え、「MRX手術室」と呼ばれる。国内で初めて導入された。通常の手術室の2・5倍の広さがあり、厚生労働省の産官学共同プロジェクトの一環で05年夏、同病院9階に完成した。

 費用は10億円以上だが、機器メーカーなどの協力で、国側の負担は5億円弱だった。

 当初は週2、3例の手術を行うはずだった。だが、MRI装置の近くでは、メスなど金属の器具が磁気で引っ張られる恐れがあり、思わぬトラブルを招きかねない。金属の影響でMRI画像が乱れることもある。

 特殊素材の器具導入を検討したが、メスがすぐ切れなくなり、特注すると数千万円かかる。患者が横向き姿勢になる肺がん手術では、体がMRI装置に入らないことも発覚した

 これまでに行われたのは、手指の腫瘍を切除する手術など。患者が多い消化器がんや肺がんなどの手術は「MRIの必要性は高くない」(同病院医師)と、実施されていない。MRI装置は、使わなくても磁場が発生し、通常の手術室としての使用も難しい。土屋了介院長は「当面は検査室として使い、将来は手術に活用したい」と話す。だが院内からは、既に「負の遺産」との声も上がっている。



 なんだか苦笑してしまう話です。

 そもそも設計の段階で予測できたことでは?国のお金をたくさんかけられる東大系列の施設っていうのは、「まず作ってしまおう」というノリが先行するんですかね。

 5億て。

 まぁ失敗から学んで次の医学に繋げてもらえればいいんですけれど。

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posted by さじ at 05:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん
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