米国の研究者が10日、ノーカロリーの人工甘味料について、砂糖よりも減量に向かない可能性があるとの調査結果を発表した。
パデュー大の研究者らは、ネズミを使った実験で、あるグループには人工甘味料のサッカリンを与え、別のグループにはグルコースを与えて比較分析を行った。
その結果、サッカリン入りを与えられたネズミは、グルコース入りヨーグルトを与えられたネズミに比べてより多いカロリーを消費するようになり、体重や脂肪が増えたという。
研究者は、甘い食べ物を摂取すると体は多くのカロリーを受け入れる準備をするとみられる一方、大量のカロリー摂取につながらない人工甘味料による甘さの場合は体が混乱し、より多くの飲食を引き起こす可能性があるとしている。
それ自体の糖分(エネルギー)は少なくても、身体はそれを異常なことと感じて、他のものを摂取してより多くのカロリーを摂ろうとする、ということでしょうね。
身体の「恒常性」って、凄いです。ホルモン、サイトカインなど、各種の分泌物が、身体全体をゆるやかな波のようにコントロールしているのは、一種の奇跡のようなものではないかと感じてしまうほどです。
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