インド・ニューデリー近郊で「いい仕事がある」などと言って貧しい労働者らをだましては監禁、腎臓を摘出していた組織の首謀者とされる医師が潜伏先のネパールで逮捕され、9日、インド側に引き渡された。
逮捕された医師はアミット・クマール容疑者(40)。インド紙などによると、同容疑者はこれまでの調べで、インド国内の富裕層や欧米人の患者に過去10年あまりで約300件の腎移植手術をしたと認めており、警察当局は、国際的な臓器不法供給ルートの解明を進めている。
事件は1月下旬、「腎臓を切り取られた」という被害者の通報をもとに、警察が看護師ら6人を逮捕して発覚。クマール容疑者は逃走したが、2月7日にネパール南部で逮捕された。逮捕時、米ドルやユーロの現金計20万ドル(約2140万円)相当を所持し、別宅のあるカナダへの「高飛び」を企てていたとみられている。
クマール容疑者らは、腎臓摘出の見返りに被害者1人につき2000ドル前後を渡していたが、移植を求める外国人らにその10倍の値で手術を行っていた。
2000ドルは安いですね…。移植を求める人からしたら、20000ドルでも破格でしょう。
なんというか、まさに「搾取」。
貧富の差がありつつ、こういうgive and takeを行ってしまうと、結局損をするのは「貧しい」ほうです。人類皆兄弟などといっていますけれど、暗黙の了解的に利用する人、される人が決まってしまってる、世知辛い世の中だと思います。ああ、兄弟っぽいといえば兄弟っぽいか。
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