2008年02月10日

札幌医大病院で多剤耐性緑膿菌による院内感染か

死亡7人から緑膿菌 札医大病院 06年から1年間 院内感染か

 札幌医大病院の高度救命救急センターで二○○六年から○七年にかけての一年間に、十三人の入院患者から抗生物質が効かない多剤耐性緑膿菌が検出され、うち七人が死亡していたことが八日、分かった。厚生労働省は感染者数が多いことから、院内感染の疑いもあるとみて、札医大から事情を聴き、事実関係を調べている。

 多剤耐性緑膿菌は、複数の抗生物質に耐性を持ち、抵抗力が弱まっている人などが感染すると肺炎などを起こして死に至ることがある。死亡した七人はけがなどで入院していたとされる。

 厚労省医政局指導課は、「年間の発生数としては多く、院内感染の可能性がある。発生の経過や、病院が必要な対策を取ったかどうかを調べたい」とし、北海道厚生局が事実関係を調査している。

 これに対して札医大側は「院内感染が原因で死亡したかどうかは分からない」とし、今後、病院の担当医などから報告を受け、事実関係などを調べるという。

 多剤耐性緑膿菌の院内感染とみられるケースは、これまで京都大、長崎大などの各病院でも発生しており、埼玉医大では○三年末から○五年末までの二年間に六人の死者が出ている。



 多剤耐性緑膿菌による感染症は、日和見感染といわれています。日和見感染というのは、健康な人ならば感染を起こさないような菌でも、免疫能力が低下した人であれば感染してしまうことを指します。

 菌なんてそこらじゅうにいるわけです。健康であれば菌を体内に取り入れても、免疫があるために感染症を起こすことはありませんが、病院で入院している人は免疫能力が落ちているため、感染力の弱い菌でも感染症を発症してしまうわけです。

 記事になるほど問題となっているのは、院内感染を早期に察知して、適切な対策をとっていたかどうか、ですね。緑膿菌のDNAを調べれば、同一の菌かどうかが分かり、多数の患者が同じ菌によって発症したのかどうかが分かります。

関連
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posted by さじ at 03:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学
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