2008年02月09日

出生児に低身長だった男性は自殺企図が高い。

出生時の低身長は男性の自殺リスク高める

 出生時に低身長だった男性は、正常な身長で出生した男性に比較して自殺企図(念慮)が高く、さらに、暴力的な自殺を選択する割合が2倍以上高いことが明らかになった。暴力的な自殺とは、首吊り、銃やナイフの使用、高所からの飛び降り、車への飛び込み、入水など。

 研究は、1973年〜1980年に出生したスウェーデンの男性約32万人を対象に実施されたもので、出生時に低身長(47cm未満)男性の自殺リスクは、成長後の身長にかかわらず高いことが明らかになった。成人後の低身長の場合も自殺リスクが高く、出生時は正常でありながら成人後の低身長男性は、身長のより高い男性に比べて自殺企図が56%高かった。自殺企図は、身長が高いほど低かった。

 研究では、低体重(2,500g未満)で出生し、成人後に正常な身長になった男性も暴力的な自殺企図が2.5倍以上高いことも明らかになった。また、早産で出生した(ゆえに低身長低体重)男性は、妊娠38週〜40週で出生した男性に比較して、自殺企図が4倍以上高かった。

 研究著者は、脳内化学物質のセロトニンがこうした結果を引き起こす因子ではないかと推測している。セロトニンは、脳の発達に重要な物質で、そのレベルが低いと衝動的で攻撃的な自殺行為の原因になるが、子宮内での成長が制限される早産などの状況が、セロトニンレベルに影響することが考えられる。研究結果は、医学誌「Journal of Epidemiology and Community」2月号掲載された。



 考えられることとしては、記事中にもありますように、低身長による発育遅延(異常ではなく軽度なもの)なんでしょうかね。しかしそんなに問題ないレベルだと思いますが…。

 自殺企図を来たす=うつ病傾向ということでしょうけれど、生まれた時の体重でセロトニン分泌量が決まってしまうとしたら、こりゃ結構凄い話です。可能性はなきにしもあらずですが…。うつ病は遺伝子だけでなく、出生時の状態も影響するのかもしれません。

関連
医学処:身長が3cm以上縮んだ人は、心臓病で死亡する恐れが高い。
医学処:日本人の身長は、もうこれ以上伸びることはない。


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posted by さじ at 01:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 精神
この記事へのコメント
ドラマERの中でもよく出て来ますが医師としての優れた能力は
的確な判断を下せるだけでなく患者の信頼を得られることも必要
ではと素人的には思います。
勿論患者一人一人に感情移入していたら仕事にならないでしょうが
うつなどの精神科領域では大事だと考えます。
特に日本では精神科医は患者の共感を得ていないような印象を患者の
手記など見ると多い気がします。
薬では症状は抑えられても病気本体が治る訳ではないし副作用の問題
もあると思います。
現在日本での精神科を目指す医学生の割合や資質に大変興味があります
のでよければコメントお願いしますm(_ _)m
Posted by イクラ at 2008年02月09日 14:31
凄く難しいし、誤解を生むかもしれませんが、
精神科医になる人というのは、うつ病の患者や人格障害の患者に、共感的、支持的に接することはあっても、感情移入はむしろしないほうがいい、と思います。

そこは精神的な分野独特の、とでもいいましょうか。例えば治療を行うときに、患者さんは自分の内面をさらけ出すわけで、当然のように医者に恋愛感情を抱いたりもします。そこで医師は、近からずとおからずな対応をしなければいけないわけです。より近くにいったほうが、治療が進むというわけではないのですね。

それに…これは私がネットを見ていて思うことなのですが、患者が医師に共感を得ていない理由として、薬の量が多いとか、○○という薬には○○という副作用があるから飲まないとか言うケースが非常に多い。飲まないがゆえに、不眠も治らず、あの医者は治らないとする。患者の評価が最も当てにならない科といってもいいのではないでしょうか。医師としては患者に治ってほしいと思うし、しかしながら患者に近すぎない距離で、信頼を得ようとしている。しかし薬や病気に関する情報が一般人にも手に取れるようになってきて、そのバランスが変わってきたかなという気がします。

精神科が面白い!という学生は案外いそうでいないのが現状ですね。研修やその後の修行で精神科が一番楽な科、という程度の認識しかもたれていない気がします。興味ある学生は、かなり力がありますし、そういう学生が将来精神科医になれば、患者さんとの距離や処方も適切に行えるのでしょうけれど、楽だからという理由で入った人は、ビジネスライクすぎて患者の共感を得られないのかもしれません。
Posted by さじ at 2008年02月10日 20:21
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