医師の患者への話し方や態度が、5年前に比べて向上したと感じる人が半数近くに上ることが、読売新聞の無料会員制サイト「yorimo(ヨリモ)」の会員を対象に行ったインターネット調査で分かった。
「医師の説明が丁寧で詳しくなった」という人が多く、8割の人が「医師に感謝したい」と思ったことがあると回答した。
調査は昨年末、病院の口コミサイトを運営する「QLife(キューライフ)」が、ヨリモを通じて実施。回答のあった5083人のうち、有効回答4710人についてまとめた(有効回答率93%)。
「医師のコミュニケーション・レベル(会話の内容や態度、量など)が5年前に比べて向上していると思うか」の問いに、「非常に向上した」「向上した」と回答した人は47%。「非常に低下した」「低下した」との回答は5%だった。
具体的には、「説明が丁寧、詳しくなった」という回答が圧倒的に多く、「(対応が)親切」「正直(分からないことは分からないと言う)」などもあった。こうしたこともあって、「診察の際の理解度や納得度が5年前に比べて向上した」と感じる人は、「非常に向上した」「向上した」と合わせ、61%に上った。
また、医師との会話の時間や内容について、71%の人が「大幅に増える方がよい」「増える方がよい」と回答。その割合は女性の方が高く、特に30代では78%に達した。内容は、病気の原因や症状、薬の副作用や治療内容・計画などを挙げる人が多かった。50、60代の人からは、「(病状について)隠さないで」という意見もあった。
さらに、会話の増加を望む人の41%が、追加費用を払ってもいいと考えていた。「医師のコミュニケーション・レベルが向上した」と回答した人ほど、費用を払う意思があり、「非常に向上」とした人では62%を占めた。
また、医師に感謝したいと思ったことがある一方、9割近い人が、不満を持った経験があると答えた。「上から目線だった」「パソコンばかり見て、目を合わせない」「早く診察室の外に出るようせかされる」などの声があった。
医師のコミュニケーションスキルが上がったのは、ひとえに大学の教育の賜物ではないでしょうか。患者さんとの話し方ですとか、目線の合わせ方ですとか、色々学ぶようになってきていますからね。
医療を行うにあたっては、患者さんとの信頼関係とか、雰囲気作りが必要となります。信頼関係をつくれなければ、患者さんから情報を引き出すことができなくなってしまいますし、治療においても協力が得られません。
もうここまでくると心理学的なことになってしまいますが、それでも、患者さん第一と考え続けてきた医師は、必要なことならば全て実践しているわけです。昔のような横柄な医者はそこまでいないのではないでしょうか。
ただ、話が丁寧ということは、ビジネスライクになってしまうということも含まれてまして。丁寧に接すれば接するほど、医師と患者という関係がより際立ってしまって、他人行儀になってしまう危険性も考えられます。地方の開業医のような暖かい関係は、都会では築きにくいのかもしれません。難しいところですが。(患者も、ビジネスライクに接してもらったほうが自分の症状や生活歴をいいやすいという面もあるので、何ともいえません)
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まぁ、悪いのは一部の底辺層だろうけど。
どうしてもマナーのなっていない患者さんがいるのは仕方ないことです。医師はそういう人にも低頭で接しなければいけないというのも、おかしいんですけど、仕方ないことなんですねぇ。