焼津市と浜松医科大(浜松市東区)が18日、焼津市立総合病院の医師の大学院博士課程入学に関するユニークな協定を締結した。焼津市が学費を負担し、授業を勤務時間として認める、全国的にも珍しい協定。市側は勤務医への魅力をアップできて引き留めや誘致に役立ち、医療レベルも向上できる。大学側も研究促進に役立つため、一石二鳥といえそう。
焼津市の職員である病院の医師が大学院の入学試験に合格した場合、同市が入学料や授業料を負担し、勤務の一環として同大学院の授業に派遣する。病院での診察も大学院での授業や研究も、そろって“仕事”となり、経済的にも身体的にも負担が少ない。同市は来年度予算として3人分を想定した250万円を計上する予定だ。
現在、同大学院には勤務の傍ら学ぶ医師らが約20人いるが、勤務先が職務命令として授業へ派遣したり、入学金や授業料を負担したりするのは県内初。
寺尾学長は「専門医制度と博士教育を並行して進めることもできる。研究心を持った臨床医を育てるいいシステムを作りたい」と歓迎した。
バイトして生計をたてるしかない大学院生にとっては夢のようなシステム。
まぁ・・・焼津市としては、大学院生になっても留まってもらいたいと思うからでしょうね。それでも全負担はなかなかできるもんじゃありません。今後こういったシステムで若手医師を保護する試みもいろいろ見られてくると思われます。