2008年01月15日

細胞が生きたまま、生体分子1個1個を観察する蛍光顕微鏡

生きた細胞で生体分子1個を観る新しい顕微鏡法を開発

 情報・システム研究機構国立遺伝学研究所(小原雄治所長)、独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(村田成二理事長)は、細胞内で働いている生体分子細胞が生きたままで鮮明に見ることのできる新しい顕微鏡法を開発しました。これは、徳永万喜洋 教授(国立遺伝学研究所 教授、理研免疫・アレルギー科学総合研究センター分子システム研究ユニット ユニットリーダー)らによる成果で、NEDO技術開発機構の「細胞内ネットワークのダイナミズム解析技術開発(H14〜18年度)」の一環として行われました。

 様々な生物種のゲノムプロジェクトにより、生物には数万個の遺伝子があることがわかりました。ゲノムの解明が進み、これらの遺伝子から作られたタンパク質をはじめとする多数の生体分子が、いつ・どこで・何個が・どんな分子と・どのくらいの強さで働き合って、それぞれの役割を果たしているか、という点が大きな問題となっています。そのために、細胞の中で生きたまま、生体分子1個1個を観察する蛍光顕微鏡が注目され使われるようになっています。

 この顕微鏡の新照明法により、生きた細胞の中の生体分子1個を鮮明に見ることができます。さらに、細胞の中で生体分子がどこにあるかの3次元像を、鮮明に描き出すことができます

 また、光の焦点を結んで照明する共焦点顕微鏡法とは異なり、従来の顕微鏡よりもずっと弱い光で照らして見るので、生きた細胞に損傷を与えないため、長い時間にわたって分子レベルでの連続観察が可能になりました。



 究極的な、ミクロレベルの観察ですねぇ。もしかしたら、これでノーベル賞級の発見があるかも。

 医学が進歩して、かなりの疾患が特定できるようになり、治療法も確立されました。しかし未だに「原因不明」な疾患が多数ありますし、「治療法なし」という病気もあります。

 細胞内でどのように分子が動いているかを観察することができれば、今までは到底発見できそうになかった「異常」をも発見することができるようになるかもしれません。大変期待の大きい研究、毎度おなじみ、理化研でした。

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posted by さじ at 04:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生理
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