東京都内の私立病院で心臓手術時に縫合用接着剤「フィブリン糊」を930人に使い、この中の少なくとも57人がC型肝炎ウイルスに感染していることが12日、わかった。
薬害C型肝炎集団訴訟の被害者救済法では「糊」も血液製剤「フィブリノゲン」と同様に救済の対象になるが、原告207人のうち「糊」を使用した人は2人にとどまっている。「糊」による感染者は厚生労働省の調査でも50人弱しか判明しておらず、実態把握が大幅に遅れていることが改めて浮き彫りになった。
縫合するときに使うだけでも、感染してしまうことはあるでしょうけれど、930人のうち57人も、フィブリン糊だけで感染してしまうとは。
こうなると全国的に、まだまだ実態把握に時間がかかるでしょうね。C型肝炎は慢性化すると、肝硬変や肝細胞癌になる危険性が高いので、注意が必要となる疾患です。
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