2008年01月12日

シラミ大流行。子供を中心に年50万人が感染

ただいまシラミ大流行!子供中心に年50万人感染

 被害は幼児や低学年児童に偏り、この1年の間、国内で50万人が感染したと言われる。国の研究所は最近、突然変異の「新型」も発見した。

 「きゃーっ」。東京都大田区の主婦(45)は、二男(8)の髪の毛の中をのぞいて卒倒しそうになった。体長3ミリほどの茶色っぽい虫がうごめいている。

 駆除専用のシャンプーを買いに走り、クシで髪をとくと、でるわでるわ。洗面器に十数匹がこぼれ落ち、細長い卵がべっとりとクシにまとわりついた。「今の時代にシラミなんて」。主婦の目には、ぞわぞわとはい回る虫の姿が焼きついて離れない。

 「清潔にしていたのに、どうして?」。感染経路は分からない。以来、主婦は玄関で息子を見送るたび、またもらってこないかと不安でしようがない。子供より、親のショックの方が大きい。

 走る、よじ上る、ばたつく。アタマジラミの運動量は豊富だ。6本の足を別々に動かし、縦横無尽に駆け回る。生き血を好み、ポンプ式のストローで吸い上げる。一度住みついたら、ヒトのことなどお構いなし。繁殖力も強く、冬も夏も卵を産み、その数、月に約200個に上るという。

 都によると、都内の保健所などに寄せられた相談の数は、2005年度720件、06年度1125件。07年度は11月末に早くも1400件を超えた。一方、特効薬スミスリンを国内で唯一、製造販売する大日本除虫菊(大阪市)によると、出荷量は05年から増え始め、06年は前年比40%増、07年も同20%増という売れ行き。専門家の話では、この1年で全国50万人が感染したと推計される。

 戦後、米軍が持ち込んだ殺虫剤DDTでほぼ根絶したかに思われたシラミは、日本人が海外旅行を始めた1970年代に一度、流行の兆しを見せたが、今回はそれをしのぐ大波だ。

 子供に感染が偏るのは、砂遊びなどで頭を寄せ合って遊ぶ機会が多いため。プールのロッカーでうつることもあるらしい。今回の流行は、「海外から持ち帰るばかりでなく、シラミを知らない世代が増え、対処が遅れるために感染が広がっている」(保健所職員)とみられている。

 豊島区は05年、区民へのシラミ専用クシの貸与を始めた。小学校や保育所に向けてはマニュアルも作り、対処法を周知している。その中で最も気をつかったのが、差別やいじめ。池袋保健所の矢口昇さんは「不衛生だから寄生するわけではない。犯人探しは行わないで」と呼びかけている。

 「手ごわいやつ」も出てきた。国立感染症研究所(新宿区)の今年度のサンプル調査では、20都道府県202人のうち東京、茨城など11人から、薬の効かないタイプが見つかった。「スミスリンが効かないんですよ。遺伝子の突然変異で抵抗性がついたようです」。冨田隆史室長はみけんにしわを寄せる。ウイルスと同じで、進化は時に人類の敵になるようだ。

 このシラミは90年代から、欧米を中心に席巻。もし感染したら、虫や卵が見えなくなるまで、クシで地道にかき出すしかない。サンプル調査では割合は少なかったものの、「新型」はすでに何万匹も国内にいると考えられている。それが月に200個の卵を産むとなると……。



 シラミというと戦時中・戦後のイメージが強烈すぎて、「不衛生にしていると感染するもの」というイメージが強いでしょうね。かくいう私も未だにそういう印象を持っていることは否定できません。

 ですが、実際には衛生面に気をつけていても感染する寄生虫です。それはもうどうしようもないので、適切な治療をしましょう。大切なのは自分の子供が感染しても、動揺しないこと。そして周りにそういう人がいても非難しないこと、です。理想をいえば子供にもしっかり理解してもらうといいでしょうね。いつまでも間違ったイメージをもったままシラミと接しても、良いことは1つもありませんし、子供たちを感染症で傷つけるべきではありません。ここはひとつ大人から、正しい知識として身につけてほしいと思います。

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posted by さじ at 23:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚
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