胆石を患ったことがある人は、そうでない人に比べて胆道がんになる危険性が2〜3倍に高まることが、厚生労働省の研究班(班長=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査で分かった。
また、胆道がんの一種の肝外胆管がんは、体格指数(BMI)が27以上の人は、23未満の人に比べて1・8倍も発症の恐れが高いなど、太っているほど危険性が高まることも分かった。BMIは体重(キロ・グラム)を身長(メートル)で2回割り算して算出する。
調査は、当初40〜69歳だった秋田、茨城県などの男女10万人を10年以上にわたり追跡調査。この間に235人が胆道がんと診断され、内訳は胆のうがんが93人、肝外胆管がんが142人だった。
こうした患者と、胆石の病歴、肥満などとの関連を調べたところ、胆石の病歴を持つ人は、2・5倍ほど胆道がんになる確率が高く、特に女性では3・2倍高まることが判明。胆のうがんは3・1倍、肝外胆管がんは2・1倍、それぞれ危険性が高まっていた。
胆石が胆道がんになる危険性を高める一因だという指摘は以前からあったが、大規模調査で確かめたのは初めて。
胆石による直接的な刺激が胆管の発がん性を高めるというよりも、胆石によって胆汁の流れが悪くなり、その胆汁の刺激で炎症を起こして発癌母地となるのでしょうかね。詳しいことは分かりませんが。
胆石にも色々ありまして、例えば高脂血症のときに出来やすいのはコレステロール結石、肝硬変のときに出来やすいのはビリルビン結石です。
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