2008年01月05日

小児の細菌性髄膜炎のワクチンの導入が延期される

小児髄膜炎、ワクチン導入延期

 子どもの細菌性髄膜炎を予防する「インフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)ワクチン」の導入が当初の予定より遅れ、来年3月以降にずれ込む見通しとなった。国内での販売元の第一三共が明らかにした。

 ヒブワクチンは、世界100か国以上で使われているが、日本は先進国で唯一未承認の国として問題になっていた。日本小児科学会や患者会などの要望で、今年1月にようやく認可され、今月か来月には輸入、販売体制が整い供給できるとされていた。遅れた理由について、第一三共は「日本での販売前にワクチンの品質を検査する国家検定の準備作業に手間取っているため」としている。

 インフルエンザ菌b型による髄膜炎を発症する小児は、国内で年間推計約600人。このうち5%が死亡し、25%に聴覚障害や発達の遅れなどの後遺症が残るとされている。ワクチンは、生後3か月から1歳半までに計4回接種する。おたふくかぜや水ぼうそうなどと同じ任意接種の扱いで、接種費用は自己負担になる。



 このニュースの続きです。

 医学処 細菌性髄膜炎予防ワクチン「Hibワクチン」を保険適用に

 先進国の医療って、なんといいますか、画期的な治療法が出来たら早急に検査して、GOサインを出すイメージがあります。そうすることによって1人でも多くの人の病と向き合おうというファイティングスピリットが感じられます。

 対して日本は、もしも副作用があったらどうしよう、とかの、不測の事態を恐れすぎるあまり、認可が遅れる傾向にあります。そのくせ、問題があったとして世界中で使用が禁じられても、日本だけは使い続ける、といった不祥事も起こるわけです。

 髄膜炎による死者は年間数十人程度しかいないかもしれませんが、その数十人を救うために国は力を注がないといけないと思います。副作用があったら真摯に向き合うぐらいのガッツがないと、いつまでたってもアメリカに遅れをとったままではないでしょうか。

 最後に、医師国家試験的といいますか、「ありがち」な知識で締めくくりたいと思います。

 髄膜炎の起因菌は実は年代によって異なります。新生児では大腸菌、B群連鎖球菌が多く、小児はインフルエンザ桿菌が最も多く、次いで肺炎球菌、髄膜炎菌となります。成人では肺炎球菌が最も多く、次いで髄膜炎菌です。

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posted by さじ at 19:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児
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