島根大と秋田大の両医学部付属病院は08年度から、東京医科歯科大医学部付属病院と研修医の相互派遣を始める。国立大同士が研修医を相互派遣するのは全国初。都市部の研修医に地域医療を体験してもらい医師確保につなげる狙い。
島根大病院の1年目の研修医が東京医科歯科大病院で救急と麻酔の研修を受ける一方、医科歯科大病院の2年目の研修医が島根県内の中山間地の病院で地域医療を体験する。秋田大病院と医科歯科大病院は共に2年目の研修医を交換する。研修医は3カ月間、1人ずつ相互派遣する。
一年目に市中病院、次に大学病院で研修というケースや、相互派遣でなくても1,2年目で大学が違うというのはあるようですが、相互交換は全国初、だそうです。
いやいや、なかなかいいと思います。医科歯科のほうにメリットがあるのかは分かりませんけど、思うに地域医療をやりたいと思っている人って結構多いのではないでしょうか。ただ踏ん切りがつかないといいますか…。医科歯科大なんていったら都心も都心ですからね。この便利な地域を捨ててまで患者さんのために尽くせるのか、という不安は若者ならあってもふしぎではないと思います。
ですが地域医療というのは、大学病院以上に患者さんに近づけると思います。そういったところに医療のやりがいを感じられることこそ、大きなメリットであるはずです。
対する島根大・秋田大としては、都会でも研修が出来るということを売りにしているのか、もしくは都会の大学病院も島根でもやることは変わらないということを認識させたいのか。まあどちらにしてもメリットはあるでしょうね。経験積んでナンボですから。
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