太っている人は口臭にご注意――。イスラエル・テルアビブ大のチームが、メタボなお父さんを不安にする研究結果を国際歯学誌に発表した。肥満は心臓病や脳卒中につながるだけでなく、口のにおいの強さに関係する恐れがあるという。
同大のメル・ローゼンバーグ教授らは、20〜55歳のイスラエル人の男女88人に、朝めざめたときに口臭の原因物質を測定するとともに、専門家による口のにおいのチェックを受けてもらった。
口臭の強さを6段階に数値化し、その人の年齢や病歴、喫煙・飲酒の習慣などとの相関関係を探った。その結果、体格指数(BMI)の数値が大きい人、つまり太っている人ほど口臭が強い傾向のあることが統計的に確かめられた。
肥満と口臭の関係について同教授は、太った人が好む食品が口の乾燥につながって口臭につながりやすいとか、自分の体重の管理ができない人は口の中の衛生状態にも無頓着なのでは――と推測しているが、「真相はわからない」という。
肥満になると代謝やらホルモンの関係で、確かに体臭や口臭は悪くなるかもしれません。口にする食品においても自己管理が求められる時代となってきましたので、注意されてみては。
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「肥満は歯周病になりやすいことがマウスを用いた実験で示された」という報告が米国アカデミー紀要に報告されています。食事により肥満になったマウスでは、白血球の免疫機能が落ちていて歯周病になりやすいという報告です。
歯周病は口臭と密接につながっていますので、上記報告の裏付け説明にもなるかもしれません。
なるほど、歯周病との関連もありそうですね。肥満はただでさえ外見上、特に欧米では自己管理が出来ていないと思われがちです。他の部分にまで悪影響が出て他者を不快にさせるとイメージ的にもかなり悪いでしょうね。できるだけ予防に徹底してほしいところです。