京都政経文化懇話会は18日、京都市下京区のホテルで12月例会を開いた。文京学院大の大島希巳江准教授が「笑いの効用−明るいコミュニケーション」について講演、健康や社会的効用など幅広く研究が進む「笑い」について、「笑いは敵をつくらず。平和的関係を築く重要な役割を果たしている」と話した。
大島准教授は、異文化コミュニケーションの研究から「笑い」に取り組むようになった経緯やストレスの解放に笑いが欠かせないことを話し、「1日20分笑うことで、人は大きな病気にならない」という米国・カリフォルニア大バークレー校の研究成果を示した。
笑顔は攻撃しにくいという心理的効果についても触れ、好印象を与える左右対称の笑顔を作るため、割りばしをくわえてほおの筋肉を鍛えるトレーニングなどを紹介した。
さらに、ビジネスの場面で米国やオーストラリアで活用が進むユーモアコンサルタントの事例に触れ、日本の職場でも取り入れることができないか、と提案。休暇をとる際に「故障中」や、席を離れる際に「好評につき品切れ中」、忙しいときに「危険近づくな」といったサインプレートを置くことで、「周りを和ませる配慮になるのでは」と話し、会場を笑いに誘った。
ただ喜劇やコントを一人で見ているときの笑いと、仲間と馬鹿話しているときの笑いって、なんかこう、ちょっと違う笑いだと思うんですが、効果にも違いはあるんでしょうかね。
ストレスという言葉が、イライラの素のような意味で作られたんだとしたら、笑いはその逆ですね。大いに笑うって社会に出るとなかなか出来ない経験だと思いますが、自分なりの楽しみを模索してみてはいかがでしょう。
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