生活習慣病の原因とされるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、通称メタボ)の予防効果をうたった漢方薬や健康測定器の販売が伸びている。
来年4月から職場健診などでメタボを診断する「特定健診・特定保健指導」が始まるのも追い風だ。三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、2005年に2兆円だったメタボ関連市場の規模は2010年に3・6兆円に拡大すると予想する。ただ、メタボの診断基準は専門家の間でも意見が分かれており、落ち着いた対応が必要だ。
ロート製薬の「防風通聖散錠」を含む「和漢箋」シリーズは、06年11月からの1年間で30億円を超えるヒットになっている。
小林製薬の漢方内服薬「ナイシトール85」も06年3月の発売から1年間で売上高が35億円を超えた。07年4〜9月は前年同期比62・5%増の勢いで、2年目は50億円を見込む。
漢方薬はキキョウやシャクヤクなどの生薬を組み合わせて製造する。厚労省が認める210通りの組み合わせ方に沿っていれば、1〜2年で製造・販売の承認が得られるため、新製品を投入しやすい。
メタボリックシンドロームの名前、どういったものか等、うまいこと一般社会に溶け込みました。本来、生活習慣病を予防するために、こういった概念が浸透するのはとてもよいことです。国としても、医療費を抑制するために是非とも浸透してほしかったところでしょうし…。
医療費は減りましたが、個人的にメタボ予防のために使うお金は大きく増えたようです。予防のためにお金をかけるのは構わないのですが、わけのわからん健康食品や、変な金属を使ったブレスレットとかには手を出さないでもらいたいです。ちゃんとしたところが出してる漢方薬などでしたら信憑性もあるとは思いますが。
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