若者の間で今春はしかが流行し、休校が相次いだのを教訓に、東大は21日までに、来年春に入学する新入生全員について、はしかの予防接種歴を確認し、「未罹患で接種が2回未満の場合は入学までに接種完了が望ましい」としてワクチン接種を促すことを決めた。キャンパスでの流行予防が目的。東大ではこうした措置は初めてで、新しく入る大学院生や留学生も対象としている。他の大学に波及する可能性もある。
厚生労働省などによると、はしかの予防にはワクチンが有効で、予防接種法に基づき小学校入学前までの計2回の定期接種が昨年から始まったが、それまで接種は1回だった。今年春の流行は、はしかにかかったことがない人や、ワクチンを受けていない人、1回受けても免疫が落ちた人の間で流行したという。
このため厚労省では、来年度から5年間、高校3年生と中学1年生へのワクチンの追加接種を決めている。だが来春の大学新入生は、この追加接種の対象外だ。
東大によると、新入生は、はしかのほか、風疹や日本脳炎、水痘など6種の予防接種歴を自己申告書に記入し、健康診断時に提出する。はしかと風疹については、接種歴に加え罹患した年の記入も求め、未罹患で接種回数が2回未満の新入生は入学までに接種を済ませるのが望ましいとしている。
北里大学で先陣をきった試みが、東大でも。
北里大学に入学する学生に麻疹ワクチンを打たせる方針
予防できる病気を予防せず、周囲に撒き散らすというのは、もはやバイオテロのようなものです。
自分ひとりだけの問題ではなく、周囲にいる人、または小さな子供にうつすかもしれないということを自覚しないといけません。「大学生」なのですから、これぐらいの自己管理、出来て当然。面倒くさがらず、どの大学生もワクチン接種を行って下さい。
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