景気は回復基調にあるものの、仕事や学業からくるストレスや将来に不安を感じて眠れない人が相変わらず多く、ここ数年、催眠鎮静剤市場が伸びている。
首都圏在住の男女(回答者七百五十一人)を対象に、不眠の実態を聞いたところ、ストレスから眠れないことが「よくある」と回答したのは全体の10・7%。「たまにある」(37・3%)という回答と合わせると、ストレスによる不眠を訴える人は半数近くにのぼる。性別、年代別に特徴的な差はみられなかった。
眠れないことが「よくある」「たまにある」と回答した人に、その原因を聞いたところ、「仕事や学業のこと」が58・3%と最も多く、「将来への不安」(36・7%)、「経済面のこと」(32・5%)、「職場での人間関係」(25・8%)と続く。職場や家族、友人・知人との人間関係にも不眠の原因はあるようだが、やはり自分自身の問題が多いようだ。
不眠への対策を聞くと、「マッサージ、運動、サウナ」(30・6%)、「安眠グッズ(安眠枕、お香、音楽CD、サプリメントなど)の利用」(29・2%)など、手軽なものから始めている。
一方で、薬を服用している人も結構多く、同社のSRI調査でここ数年間の催眠鎮静剤市場の推移をみると、二〇〇二年に三十二億円だったのが、〇五年には七十二億円と四年間で二・二倍に膨れ上がっている。
インテージによると、催眠鎮静剤市場が伸びているのは、睡眠改善薬がCMなどの効果で潜在需要を掘り起こしているのも一因という。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
確かに、薬を飲めば眠れる気がしますもんね。というか、少し誤解していたのですが、この記事でいうところの催眠鎮静剤というのは「眠りの質を良くするかもしれないモノ」なのでしょうか。精神科などで処方される、ハルシオンやロヒプノールなどのことを指しているわけではなさそうです。もっと手軽な、植物エキスがどうのとかいう類の、ドラッグストアで買えるようなものでしょう。
それらが睡眠にどう作用するかは分かりませんが、本人が飲むことで安眠できるのでしたら、飲んだほうがいいと思います。こういうのは思い込みという要素が非常に重要です。プラセボ効果を狙うためにも、当ブログでは「催眠鎮痛剤は効くよ!」と力説しておきます。
関連:催眠鎮痛剤
催眠鎮静剤
催眠薬とは正常の睡眠と似た中枢神経抑制状態を起こす薬のことです。ここでは、化学構造によって分類していき、それぞれの作用や副作用などについていきます。催眠薬には、バルビツール酸系・非バルビツール酸系・ベンゾジアゼピン系がある。
バルビツール酸系・非バルビツール酸系は少量で鎮静、中等量で催眠、多量で麻酔、過量で昏睡から死に至る中枢神経抑制を持っています。ベンゾジアゼピン系催眠薬は副作用が少なくより安全に使えます。睡眠薬は不眠患者の睡眠時間を延長し、中途覚醒を減少させますが、連用すると耐性を形成します。また、このような時期に急に服薬をやめると、数日間にわたって不眠に陥り、浅く不安定な睡眠状態となります。(反跳性不眠)