京都市伏見区醍醐川久保町の医療法人松寿会「共和病院」(小野講三院長)で昨年7月、入院中の区内の女性患者=当時(88)=の点滴用チューブに誤って栄養液を注入し死亡させたとして、京都府警捜査一課と山科署は12日、業務上過失致死の疑いで、同病院の女性准看護師(41)と男性看護長(47)=ともに宇治市=を書類送検した。
調べでは、准看護師は昨年7月30日、がんなどで入院中の女性の静脈につないであった点滴用チューブに誤って栄養液を注入。3日後の8月2日に多臓器不全で死亡させた疑い。看護長は、点滴用とは別に栄養液を胃に注入するためのチューブが女性に取り付けられていたのを知りながら、准看護師がミスを起こさないために必要な指示を怠った疑い。
同署によると、2つのチューブは形状が似ていた。また、女性が腕の点滴用チューブを引き抜くことがあり、抜かないように点滴用チューブは服の中を通してからだに沿ってつないでいたため、腹部にある栄養液注入用のチューブ近くにあったという。
病院の小谷美津彦事務長は「女性患者や家族に申し訳なく思う。厳粛に受け止め、再発防止に努める」と話している。
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こういう事件を耳にして、どう思いますか?
看護師の知識が足りないと思いますか?配慮が足りないと思いますか?
何故こういう事故が起こったのかというと、看護師の過労か、もしくはチューブを見分けがつくよう色分けしていなかったことが原因であると思われます。では何故看護師が過労になったのか?それは厚生労働省が充分なスタッフを病院に配置できないほど医療費を削減しているからです。では何故チューブが分かりづらかったのか?それは厚生労働省が医療費削減のために病院側を圧迫し、高価な色分けチューブを購入できなくなったからです。
ミスを正当化しているのではありません。今後ミスが起こらないためにはどうしたらよいかを冷静かつ現実的に考えているにすぎません。ですがマスコミの医師バッシングを見て育ってきた世代は、「悪者は儲け主義の医者・看護師」という非常に偏見のある見方しかできなくなっているため、看護師の精神面を批判するのです。これは恐ろしいことだと思います。
とあるブログで「必要のない手術をする医者は多い」という何の根拠もない批判を見ました。さすがにここまでマスコミの煽りに乗ってしまって洗脳(言葉的にあまり好きではありませんが)された方は珍奇であるとは思いますが、そういう人が1人でも少なくならないと、これからの日本の医療は暗黒の時代を進んでいくでしょうね。薬を過剰に出すことで医者は儲けてる、とか。一体何年前の話なんだよと。
医師、看護師は営利を追及してはいけません。そして実際、彼らは奉仕の精神で働いています。なのに国民に認められず、更に迫害され、過労と不眠でミスを冒すと精神論に転じます。精神論で日本が戦争に勝てたのかよという思考が国民にはないのでしょうか。こういう面を深くみていると、アメリカより民度が低いと言われても仕方ないなという気がしてきます。非常に残念なことですが。
そろそろ、医師、看護師も、自分の生活と命を守るために、誰が悪なのかを国民に伝えてもいいんじゃないでしょうかね?今まで医療スタッフは、沈黙を守っていたため、悪者にされすぎたと思います。国民側も、もっと知ろうとすべきです。