ヤンセンファーマ社(東京・千代田区)は19日、小児の注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬「コンサータ」(一般名・塩酸メチルフェニデート)を発売した。
同疾患の治療薬が販売されるのは国内で初めて。依存性の高い向精神薬「リタリン」と同じ成分のため、同社は販売開始に合わせて、処方できる医師や薬局を限定する登録制にし、流通を管理する仕組みを導入した。
同社によると、コンサータは同疾患の治療薬として、2000年8月に米国で初承認された後、世界70か国以上で使われている。国内では原則18歳未満の患者に対して、有効成分の量が異なる2種類の錠剤が販売される。
例のリタリン不正事件のせいで承認が見送られていたコンサータですが、いよいよ導入ということです。
薬ってのは使い方によっては駄目になるものです。ドラえもんの秘密道具のようなものですね。ですが医師の指示に従って適切に使えば効果があるから承認されているわけで、ADHDの患者さんにとっては希望の薬となるかもしれないものです。それを一部の悪人のせいで承認されず使えない、とされるのは、まぁおかしな話。
流通をうまく抑えることで今回承認されることとなったわけですが、もう悪人はこれに目を付けないで欲しいものです。そこまでしてクスリを欲する人こそ、別の病院で治療してもらったほうが良さそうなのに。
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