2007年12月21日

北大産婦人科の医局を法人化してクリーン路線に。

産婦人科 医局を法人化

 北海道大医学部産婦人科は19日、同科内の任意団体の「医局」を、有限責任中間法人に移行させることを決めた。来年1月に正式発足する。

 医局は、大学病院や医学部の各診療科が医師などを束ねている集団で、地方病院への医師派遣などを調整する役割を担っているが、不透明な人事や運営資金の管理などが問題視されていた。同科では法人化で、負のイメージを払しょくし、医師の労働環境改善や地域医療への取り組みを強化する。医局の法人化は全国的にも異例で、今後は他の大学病院にも広がる可能性がある。

 同大産婦人科の桜木範明教授によると、法人化は、医局を開かれた公正な法人組織として再構築することが目的。新法人は、来年1月12日に臨時の医局大会を開き、現在の医局員約130人で正式発足する。

 新法人は医局と同様に所属医師の会費で運営するが、法人化後は、公認会計士が定期的に帳簿類を調べ、不正な会計処理が行われていないかチェックする。また、関連病院と共同で若手医師の教育プログラムを策定。地域の病院に医師を紹介するルールも明確化し、地域医療への支援体制を強化する。道内の産婦人科医の勤務状況を調べ、厚生労働省など関係機関に医師の待遇改善も働きかける。

 桜木教授は「医師を教育し、地域医療に貢献してきた医局の役割は間違っていない」として、新法人でプラス面を継承したい考えだ。



 案外うまくいくかもしれませんね。確かに医局ってのはある意味やりたい放題できる場所でもありますし、それを法人化することでブレーキをかけやすくなったともいえます。

 医師って長らく封建社会でしたけど、凄く似合わないですよね、そういうの。もっとオープンに、公明正大でいないと。大金が絡む医療という現場において、その医療を行使する医師は権力者でもありますが、そこで権力を振りかざしたら「医師」として失格なわけです。

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posted by さじ at 05:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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