2007年12月19日

川崎病の発症遺伝子を日米共同チームが発見

「川崎病」発症の遺伝子を発見 日米共同チーム、治療法開発へ一歩

 乳幼児を中心に発熱、発疹などの症状が出て、心臓に冠動脈瘤ができて重症になる場合がある「川崎病」の発症にかかわる遺伝子を見つけたと、理化学研究所などの日米共同チームが16日、米科学誌ネイチャージェネティクス電子版に発表した。

 川崎病の症状は、過剰な免疫反応によるとみられるが原因は不明。関連遺伝子が見つかったのは初といい、病気の解明や重症化の予防につながるのではないかという。

 チームは、日米の川崎病の患者約640人と健康な人約1000人の遺伝子を調べた。「ITPKC」という遺伝子に塩基配列のうち1つが異なる「多型」があり、特定の型の人は、そうでない人の約1・9倍川崎病になりやすいことを見つけた

 ITPKCが作るタンパク質は免疫細胞の活性を抑えるとみられる。研究チームは、特定の型が原因でこのタンパク質が少なくなり、過剰な免疫反応が起きて川崎病の発症や重症化につながるとみている。同研究所の尾内善広上級研究員は「治療法開発の第一歩になるだろう」と話している。



 原因不明でありながら、日本人の名前がついている疾患「川崎病」。その遺伝子を解明できたということは間違いなく大きな進歩です。川崎、と普通の名前がついていますが、死ぬ可能性もある怖い病気ですので、原因解明に近づいていきたいところです。

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posted by さじ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児
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