2007年12月17日

政府与党が、診療報酬を0.2%増やす方針へ。

診療報酬0.2%増で調整、産科・小児科に手厚く…政府・与党

 政府・与党は12日、2008年度の診療報酬改定で、医師の治療の技術料などに充てられる「本体部分」を0・2%を軸にプラス改定とする方向で最終調整に入った。深刻化する医師不足などに対応するためには、財政難でもプラスにせざるを得ないと判断した。

 財源は最大160億円程度となる見通し。本体部分の引き上げは8年ぶりとなる。

 診療報酬改定は、08年度予算編成の焦点となっている。厳しい財政事情の中、財務省は本体部分の引き上げに強く反対しており、与党は、今回の引き上げの財源を「政治枠」と位置付けて厚生労働省予算を削減することで捻出する方針だ。

 近年の本体部分の改定率は、00年度改正まではプラスだったが、02年度が1・3%マイナスの改定に転じた。04年度は現状維持の0%改定だったが、前回の06年度は再び1・36%の大幅なマイナス改定となった。

 今回の引き上げは、0・1〜0・2%の幅で調整している。8年ぶりに本体部分の引き上げに転じるのは、病院の医師不足から、救急車で搬送された妊婦がたらい回しにされる例が相次ぐなど全国的な「医療崩壊」が進んでいると指摘されているためだ。与党は、次期衆院選を控え、医療を立て直すためにプラス改定が不可欠と主張している。

 引き上げは、特に医師不足などが深刻な救急医療や産婦人科、小児科などに手厚く配分する予定だ。

 厚労省は、来年度予算で、診療報酬のもう一つの柱である薬価部分を1・0%前後引き下げることと、価格の安い後発医薬品(ジェネリック医薬品)の利用促進などで1100億円近くを抑制する方針。さらに、中小企業のサラリーマンらが加入する政府管掌健康保険への国庫補助を1000億円以上削減する。



 正直0.2%でも少ないと思いますし、160億という金額を見ても「これまでの役人の無駄遣いに比べれば大したことない額」という気もします。

 国民が立ち上がって、政治家たちを牽制していないと、いつの日か「財政難だから国民皆保険を廃止します!」なんて愚かなことを言い出しかねません。

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posted by さじ at 06:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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