2007年12月10日

東京医大でも、認定医試験で不正、受験資格停止へ

認定医試験不正、東京医大でも6人 受験資格停止処分に

 昭和大学の内科医5人が受験資格を偽って処分された日本内科学会の認定内科医資格試験をめぐり、東京医科大医学部(東京都新宿区)の内科第4講座(東京医大病院消化器内科)の内科医6人も昨年、ほかの医師の実績を流用して受験資格に必要な診療経験を水増しし、学会の処分を受けていたことが7日、分かった。昭和大の不正と同様、学会は大学の管理責任を重視し、内科第4講座所属医師の次年度の受験資格を停止していた。

 両大の不正について学会は「一つの講座から大量の不正が出た重大なケース。講座の管理のあり方にも問題があるため、所属医師も資格停止の対象とした」としている。

 学会と東京医大によると、昨年7月中旬に認定医資格試験を実施した後、採点を担当する学会の医師が不正を発見。大学側で調査した結果、同講座の6人が、主治医として担当した入院患者の診療実績を示す「病歴要約」の症例を、別の診療科が担当した患者などの診療記録から流用していたという。うち2人は、要約に記した約20症例のうち10例以上を流用していたという。

 学会は昨年9月5日付で6医師の昨年の受験資格を取り消し、今年度から3年間の再受験も認めない処分とした。また、同大の関連病院への派遣医師も含めた同講座の医師に、今年度の受験資格を認めなかった。

 東京医大病院は昨年末、6人を厳重注意し、6人の不正な書類に署名、押印していた同講座の教授も、同大理事長が厳重注意した。また、医師ごとの診療記録を新たに作り、認定医資格試験を受験する際には、提出書類と記録を照らし合わせて不正を見抜けるよう改善したという

 岩本俊彦病院長は「受験資格を十分理解していなかった医師もいたが、明らかに不正と知りながら流用していた医師もいた。医師個人のモラルに問題があったうえ、我々の管理責任もあり、大変申し訳ない」と話している。



 バレないだろうと思わなきゃ、違う大学で6人もやらないですよね。組織的な怠慢が原因の1つでは?

 認定医の資格は医学博士と違って、実用性といいますか、自分の能力を示すものです。だからこそ不正があってはいけないし、より高いレベルの資格として存在しなければいけないと思います。

関連:昭和大学の医者5人が認定内科医資格試験で不正
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posted by さじ at 05:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学
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