子どものせき止めには市販薬より、はちみつを飲ませる民間療法の方が安全で効果的――。米ペンシルベニア州立大の研究チームが4日、医学誌にこうした調査結果を発表した。
同大は風邪を引いた2〜18歳の子ども100人以上を対象に調査。ソバはちみつ、せき止め薬、ダミーの服用剤の3種類を就寝前に服用してもらい、効果を見た。
その結果、はちみつを飲用後、せきの頻度が減ったとの回答が最も多かった。はちみつに含有する抗酸化物質がせき止めにつながった可能性がある。ただ、1歳未満の乳児はボツリヌス中毒の恐れがあるため、はちみつを控えた方がいいという。
食品医薬品局は最近、風邪薬には副作用の恐れがあるとして、6歳未満に風邪薬を与えないよう勧告している。
蜂蜜は、豊富なビタミンと抗菌力を備え持っています。咳を止めるという作用も、あるかもしれません。紅茶にハチミツと生姜を入れる、なんていう飲み方もあるみたいですし。
ただ、記事中にもありますが、ハチミツといえば乳児のボツリヌス中毒が心配されるところです。別に蜂蜜が悪いというわけではないんですが、腸にまだあまり細菌が根付いていない乳児が蜂蜜を食べると、蜂蜜の中に含まれているボツリヌス菌が復活、活動して、毒素を生み出す恐れがあります。1歳を過ぎてしまえば全く問題ないのですが、念のため。
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