2007年12月09日

がん検診の質は、市によって格差が生じている可能性も

がん検診の質、市で格差

 全国の市が2005年度に実施したがん検診の受診者で、がんの疑いがあって精密検査が必要と判定された人の割合(要精検率)が、市によって0〜34%と大きな開きがあったことが、厚生労働省研究班(主任研究者=小坂健・東北大教授)の初の調査でわかった。

 極端な要精検率のばらつきは、本来発見されるべきがんが見落とされ、不必要な検査が強いられるなど受診者に不利益をもたらしている可能性がある。がん検診の質の管理が不十分な実態が浮かび上がった。

 調査は、今年3月、全国781市(調査時)を対象に、検診の有効性が確認されている乳がんと大腸がんについて、実績、検診機関の評価法などを尋ねるアンケートを送付。607市の回答を分析した。

 主に、エックス線検査(マンモグラフィ)と視触診の併用で行われる乳がん検診の要精検率は平均8・6%。市によって0〜34%とばらつきが大きく、0〜1%は5市、20%を超えたのは14市に上った

 便で調べる大腸がん検診の要精検率の平均は7・2%。やはり0〜25%と幅があり、0〜1%は6市、15%超は10市だった。

 精密検査を受けて実際に発見されたのは、乳がんが0〜1・8%(平均0・29%)、大腸がんが0〜1%(同0・18%)。要精検率に比べ、がん発見率のばらつきは小さかった。

 検診機関は、市町村が入札などで決めるが、今回の調査では検診機関の評価をしない市は56%に上った。

 小坂教授は「がんの死亡率を下げるために、都道府県や国は、検診の質をチェックし向上させる努力が急務だ」と話している。



 こういうところって、怖いですよね。国民皆保険制度で全国的に統一しているにしても、健康診断で洩れる率って、地方によってばらつくと思うんですよ。しかし健康診断を信頼しなければ、健康診断受診率すら減ってしまうわけです・・・。難しいところ。

 要精検率:がん検診を評価する指標の一つ。受診者数や年齢、検査法、検診をする医師、技師らの能力によって数字が異なる。極端に低い場合はがんの見落とし、逆に高い場合は、がんの不安をあおり、精密検査による、放射線被曝や医療事故などの危険性を高める可能性がある。

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posted by さじ at 14:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん
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