5日夜、名古屋市瑞穂区 名古屋市立大学大学院の医学博士号取得にからむ贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕された元同大学院教授、伊藤誠容疑者(68)は教授になった平成8年から少なくとも9年にわたり、医学博士の学位論文の審査などを担当していたことが6日、関係者の話で分かった。
また、伊藤容疑者は贈賄容疑が持たれている臨床医5人のほかに、逮捕容疑の対象となった16年度の審査では、13人の合否を判断していたことも判明。18人全員が合格したという。
愛知県警捜査2課などは同日、ほかにも同様の趣旨の現金授受があった疑いもあるとみて、同大学院医学研究科などを家宅捜索した。
関係者によると、伊藤容疑者は同大卒で、専門は消化器内科。昭和45年に助手として同大に採用された後、講師、助教授を経て平成8年8月に教授となった。
学位論文の審査は通常、担当教授が「主査」、教授会で選ばれた教官2人が「副査」として担当。論文提出後の口頭試問も行い、3人で合議の上合否を決定し、教授会の承認を得て学長に報告するという。
伊藤容疑者は5日夜、16年度の博士号審査に絡み、17年3月下旬ごろ、有利な取り計らいをした謝礼として臨床医5人から計百数十万円を受領したとして逮捕された。
そこまでお金が欲しいのか…。教授という権力だけじゃ満足しなかったようです。ですが正直、9年の間に何百万コレで稼いだのかはわかりませんが、教授という地位を捨て、逮捕されてまでやるような金額ではないですよね。
ショボいといいますか、程度の低い、割りに合わない犯罪でした。不正はいずれバレる。ならば医師は絶対にやってはいけないでしょう。