2007年12月06日

子供のバセドウ病の症状と治療法

子供のバセドー病 抗甲状腺剤を2年ほど服用

 バセドー病は思春期以降の女性によくみられる疾患ですが、子供も発症します。原因は自己免疫性疾患と考えられていますが、その詳細な発症機構については明らかになっていません。孤発(個人だけが発症する)例だけでなく、家族内発症例も多くみられます。

 症状としては、びまん性甲状腺腫大や発汗増加、頻脈、体重減少があり、特に小児では学力低下、身長促進、落ち着きのなさなどがみられます。

 また検査では、甲状腺ホルモンの高値甲状腺刺激ホルモンの低値抗TSH受容体抗体陽性、放射線ヨード甲状腺摂取率高値などが認められます。

 治療は内科的治療、放射線治療、外科的治療がありますが、通常、子供では内科的治療を選択し、抗甲状腺剤を服用することになります。治療により数カ月で甲状腺機能は正常化しますが、抗甲状腺剤は2年ほど服用します。多くの場合、これで服用を終えることができますが、中にはさらに長期の服用が必要な患者さんもいます。

 バセドー病の内科的治療は完全に治癒させる治療ではなく、活火山(甲状腺機能亢進状態)を休火山(正常な甲状腺機能状態)にする治療であると理解してください。日本甲状腺学会が診断ガイドラインを公表していますので、学会のホームページをご覧になることをお薦めします。

(回答 旭川医科大学小児科教授 藤枝憲二)



 甲状腺ホルモンというのは身体の活動性を高めるようなホルモンなんですが、それが出すぎてしまう病気がバセドウ病(甲状腺機能亢進症)なのです。

 原因不明とされてきましたが、実は自己免疫疾患、つまり自分の免疫機能が甲状腺を攻撃するために起こることがわかってきました。

 甲状腺から出るホルモンはT3とT4ですが、甲状腺にホルモンを出すように指令するホルモンはTSHと呼ばれ、下垂体前葉から分泌されています。で、TSHがくっつく受容体が甲状腺にあるのですが、そのTSH受容体に対して反応する自己抗体が作られてしまうため、TSH関係なしにじゃんじゃんT3、T4が作られてしまいます。それによって様々な症状(眼球突出、甲状腺腫、頻脈など)が起こってしまうのが特徴です。

関連:東国原知事の甲状腺の腫瘍は、良性。


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posted by さじ at 17:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分
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