厚生労働省は、親が育てられない子どもを親代わりの人物が自宅で預かる「ファミリーホーム制度(仮称)」を創設することを決めた。
1家庭での受け入れは5、6人とすることで、大勢が入所する児童養護施設などよりも個々人に目が行き届きやすくなり、家庭的な養育が期待できるという。一部自治体が独自に実施している仕組みを国の社会福祉事業として全国に広めるもので、次の通常国会に児童福祉法の改正案を出し、2009年度の施行を目指す。
同省によると、親の病気や死亡、虐待などにより自分の家庭で暮らせない子どもは現在、約4万人に上る。このうち約9割は児童養護施設や乳児院などの施設に入所し、約9%は里親に預けられている。しかし、例えば児童養護施設の場合、7割が20人以上の大規模施設。職員が子どもとの信頼関係を築くのに時間がかかる上、日常生活が時間割で管理されるなど家庭環境とかけ離れているため、社会に出て自立した時に本人が周囲との違いに戸惑うケースも目立っていた。
一方、里親と一対一の関係を築くのが難しい子どももいる。こうした状況に対し、東京都や茨城県など9自治体では、里親が5、6人の子どもを預かる「里親ファミリーホーム」制度を独自に実施。昨年10月現在、37か所が開設されている。
同省では、きめ細かい対応がしやすい同制度の利点に着目。新たな制度では、開設者は里親や施設職員としての一定のキャリアがあるなどの要件を課し、家事などを支援する人員を配置するための予算も組むことにした。同省の藤井康弘・家庭福祉課長は「施設に入所する子どもの6割が入所前に家庭などで虐待を受けている。その分、きめ細かいケアが必要になるが、多くの施設では、そこまでの余裕がないのが実情だ。小規模なファミリーホーム制度の導入で状況を改善したい」と話している。
大人数すぎても管理が行き届かないという問題があるし、1対1では心を開かないかもしれない、ということで、間をとった制度が出来るようです。
日本はもう少し里親とか養子とかに寛容になってもいいかなと思います。血の繋がりは確かに大事ですが、逆に言えば、その血のつながりのある親に虐待されたり、そもそも親がいない子供に対しては、厳しいというのが現状だと思います。無意識の差別といいますか。
別に血が繋がっていなくても、子供を愛して立派に育て上げることができる自信があるのであれば、里親として頑張ってみてもいいと思うんですよね。子供はやっぱり生みの親と一緒にいるほうがいい、という意見はどうも、受け入れられません。そんな大人主体の考え方で、子供がきちんと育つはずもありませんし。
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>「ファミリーホーム制度(仮称)」を創設することを決めた。
同じ程度の熱意で、「子供を育てられる環境にないならば、子供を作るな!」
そんな趣旨の啓蒙普及も必要だと思われます。
無責任な親を持つことになった子供(特に新生児・乳幼児)が犠牲になる
余りにも悲劇的、可哀想な事件が頻発ですもん。
子供とか将来のこととか考えてないんだと思います、そういう親は。性欲ありき、で、デキチャッタ、というコースを辿るのが常なんじゃないですかね。啓蒙も必要だとは思いますが、そんな性欲中心のヒトたちに、果たしてどこまで説得が通じるか…。できるだけ早く子供たちを助けられればいいんですけどもね。
何処かに安心出来る家に…。 もう…身体がボロボロ…助けて下さい