医療従事者の4割強が脳死を「人の死」ととらえていることが23日、中部大生命健康科学部の三浦清世美准教授らが行った調査で分かった。仙台市で開かれた日本移植学会総会のシンポジウムで発表された。
三浦准教授らは、医療従事者の脳死移植に対する考え方を把握するため、名古屋市や長崎市などの医療機関を中心にアンケート用紙を郵送。医師や看護師ら計355人からの回答を得た。
教育のせいでしょうか、それとも文化的宗教観でしょうか、私にとっては、脳死は死です。
しかし日本は風土的に、脳死を死と受け入れるのは難しい気がします。魂が肉体に宿るという教えですからね。私も「健全な魂は健康な身体に宿る」という剣道時代の教えは受け入れています。
ですが実際に死に直面したときに、肉体に魂が宿っているかとか、死後の世界で元気で暮らしていくためには肉体が必要とか、そういう概念は全く持っていません。その人の死を受け入れるため、自身の心を安定させるために宗教を利用するのは良いことだと思いますが、結局死後の世界があると思うか、とか、前世はあると思うか、とか聞かれたら「ないと思う」と答えざるをえません。
遺体をそのまま埋めてしまうキリスト教圏のアメリカと違って、火葬するまでが葬式の日本は、ナカナカ受け入れがたいのだとは思いますが……もしかすると、遺体が腐りやすいか腐りにくいかの違いで成立した2つの葬儀方法が、臓器移植を受け入れるかどうかに少なからず影響を与えているのでしょうか。
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は?
逆に言えば、医療従事者の6割弱が脳死を「人の死」ととらえてない
ことなんでしょうか。
医療従事者がコレでは、一般の方に脳死についての理解を深めてもらうなんて
ちょっと難しいのかなぁ。
いや、そうではなく、
間近でこのような場面に接する機会が多いからこそ、
より一層に慎重にならざるを得ないのでしょうか。
すみません。
医療従事者なら「脳死」への理解者の割合が、
高そうな気がしてましたので。
確かに脳死と診断されても、人工呼吸器で心機能ほか体も温かく、
何かの弾みで体が反応することがあれば、確かに .....。
奇跡を期待しちゃうかもしれません、ハイ。
おそらくですが、医療従事者ですので、立場上、脳死について曖昧な答えしかできない人もいると思われます。
例えば死後の世界を信じている人が患者になったとして、その人の前で死後の世界なんかないんだという説明は出来ませんし
そういった事情抜きで、4割しか脳死を理解していないのだとしたら、それはちょっと驚きですね。さすがにそれはないとは思いますが。