2007年11月29日

身体の表層を診る「T線検査」、実用化なるか

「X線」ならぬ「T線」検査、実用化に向け前進

 空港での身体検査や、皮膚がんや虫歯の発見などに適した電磁放射線を簡単に発生させる方法が発見された。

 現在のところ、空港の保安検査で靴を脱がずに済むことなど想像もできない。

 だが、無害な電磁放射線であるテラヘルツ波(T線)を使った検査装置が実現されれば、それが可能になる。米エネルギー省アルゴンヌ国立研究所の研究者が11月27日にそう語った。

 T線を発生させるには、大掛かりな装置を使う必要があった。だが、アルゴンヌ国立研究所の研究者らは、小型デバイス内で特殊な高温超伝導結晶を用いてT線を簡単に発生させる方法を発見した。

 「われわれはT線の新しい発生源を開発した」とウェルプ氏。トルコと日本の研究者との協力によるこの成果は、「大きな前進」だという。

 T線は電磁波の一種で、長波長側はマイクロ波に、短波長側は遠赤外線に相当する。

 細胞を破壊する恐れがある従来のX線とは異なり、T線には、放射線病やがんにつながる細胞のイオン化を引き起こすほどのエネルギーがない。

 また、T線は金属や水を透過しないが、革、布、厚紙、紙のような多くの一般的な物を透過する。

 またT線は、人の皮膚を1cm程度透過するため、医療にも応用できる。

 「テストの結果、T線が、皮膚がんの有無やその皮膚表面下の広がりを診断するためのツールとして有望なことが分かっている。手術をしなくても診断ができるようになるだろう」とウェルプ氏は述べた。

 「X線を使わずに虫歯を発見できることも実証されている



 例えば足の裏にホクロのようなものがあったとすると、悪性かどうかを診断するのは結構微妙といいますか、困難ですので、「取っちゃいましょう」とするのが一般的です。悪性黒色腫は非常に転移しやすい癌として知られています。ゆえに、転移を助長させるとされているため、生検は禁忌とされています。そのため「悪性黒色腫かな?どうかな?」と疑われた時には、周りの正常組織を含めて腫瘍(?)を丸ごと全切除してしまいます。切除した後で組織を顕微鏡で見て悪性だったかどうかを決めるわけです。

 単純X線撮影、MRI、CTなど、身体の内部を見る検査が進歩してきました。次はT波による、身体の表層の検査が発展するかもしれません。

関連:医学処 悪性黒色腫を磁場と酸化鉄で焼き殺す新技術


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posted by さじ at 15:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚
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