2007年11月25日

モクレンの樹皮が、口臭予防に効果アリ

モクレンの樹皮、口臭の緩和に効果=米研究

 米チューインガム・メーカーの研究チームが14日、少量のモクレンの樹皮をハッカ菓子やガムに加えることで、口臭の原因となるバクテリアを除去する効果があるとの研究結果をまとめた。

 口臭のほとんどは、口腔内のバクテリアが複数種のタンパク質に分解する際に悪臭を放つ硫黄化合物を発生することで起こるが、それを抑える抗菌剤の多くには副作用があり口腔ケアには不向きだった。

 中国漢方で発熱や頭痛、ストレスの薬として伝統的に使われてきたモクレンの樹皮から抽出した成分は、かいようの原因となる細菌に効果があることがわかっており、また最近の研究で副作用もほとんどないことが明らかになった。

 研究チームによると、モクレンの樹皮を入れたミント菓子やガムを昼食後に摂取した被験者に、口臭の原因となるバクテリアが減る効果が確認されたという。



 モクレンの樹皮にしか効果がないのかもしれませんが、モクレンのつぼみを乾燥させた「辛夷(しんい)」なら、漢方薬として使われています。樹皮の成分はそのまま「木蘭」でしょうか?記事中に、中国漢方で、とあるので、日本漢方ではあまり使わないのかもしれません。

 漢方も、勉強するとかなり面白いんですけどね、不勉強ゆえなかなか…。でも今後の総合診療においては、漢方の知識は必要不可欠と言われています。それほどまでに効果が高い。

 日本は、昔は中医学として、漢方を取り入れ、日本漢方の概念を形成し、更に西洋医学も吸収して、現代の医療を築きました。診療において漢方薬を使って全身をサポートしつつ、西洋医学で局所的アタックを試みるやり方は、全世界に対してのモデルケースになっていると思います。今後も双方の良いところを取り入れつつ、少しでも患者さんの負担にならないような医療を進歩させていきたいですね。

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posted by さじ at 23:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科
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