2007年11月24日

生き物は、どこで食用か否かを見極めるのか

見つめあっても大丈夫 ヘビとカエルが同居 上野動物園

 カエルは3センチほどのマダラヤドクガエル36匹。生息地の中南米では、外敵に食べられないように皮膚から毒を出す

 かたやヘビは体長140センチの南米原産種だが、日本生まれのエメラルドツリーボア。野生で育っていないヘビがカエルを襲ってしまうのか、共存できるのかの試みだ。

 結果は――

 ヘビは全く無反応

 1メートル四方の展示室でカエルは恐れることなく、とぐろを巻くヘビの頭の上をはね回ることも

 小宮輝之園長は「日本生まれのヘビでも、黒地に緑文様のカエルは危険と本能が知らせているのでは」と話す。



 ただしヤドクガエルは現地と食べ物が違うため、日本では無毒になっている



 これは面白い実験ですねー。読んでてなんかこう、面白い小説でも読んでいるような感じに襲われました。

 昔から、「何で生き物は誰にも教わらずにこんなことできるんだろうな」と思うことが多々ありました。特に親が全て教えるわけではない生物において。犬などの哺乳類ならば、産み落とされて親の介入がなければほとんど死んでしまうでしょう。ですが、例えばハチが花粉を集める行為とか、モズのハヤニエとか、一体誰に教わってやっているんだろうか、と。誰にも教わってないならば「本能」なんでしょうけれど、本能で片付けてしまうにはあまりにも不思議な話です。

 日本で生まれ育ったヘビがカエルを食べないのは何でか。野生ではないから、カエルを食べる習性がなくなった?しかし野生であっても、ヤドクガエルは猛毒を持っているわけですから、むしろ野生において食べてはいけないことを学習するのではないでしょうか。いやいや、しかし…

 よく、毒きのこや毒をもつ生き物が、自分の身を守るために毒をもつといわれていますけれど、食べて発現するタイプの毒をもつものと、野生の生き物って、どちらも矛盾する気がするんですよね。お互い、一期一会なわけですから、人間のように「これは毒だ」という情報を伝えることのできない生物が毒のある生物を食べたところで、食べた生き物がやられてしまうだけですから、毒を内蔵している意味が全くないのでは。

 このように色々考えまくった挙句、最後にオチの一発「このヤドクガエルには毒がない」でズガーンとキました。じゃあ結局無毒か有毒かを判別する術はヘビにないわけで、じゃあこのカエルを野生のヘビならば食うのかどうか、と。ただ相手の色で食用か否か判別するだけならば毒の有無は全く関係ないわけですから…。

 うーん、動物に詳しい人にここらへんは一度聞いてみたいところです。長年疑問視してます。笑
広告
posted by さじ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック