2007年11月06日

意識不明男性の救急搬送を拒否して消防が訴訟

救急搬送拒否され意識不明の男性家族、消防を賠償提訴

 駐車場で頭から血を流して見つかり、警察から消防に通報された奈良県大淀町の男性(43)が、消防の救急隊員に搬送を拒否され、意識不明になったとして、男性の両親が、同県中和広域消防組合市、堀田智消防長)を相手取り、治療費など総額約2億5230万円の損害賠償を求める訴訟を奈良地裁葛城支部に起こした。

 訴状などによると、男性は昨年11月15日未明、橿原市内の飲食店で酒を飲んだ後、近くの駐車場で転倒して頭を打ったとみられ、橿原署の駐車場に迷い込んだところを保護された。

 当初は意識があり、署員が名前や住所を聞き出したが、間もなく意識不明になり、署員が同組合橿原消防署に通報した。

 救急隊員3人は飲酒して軽傷を負ったと判断したが、駆けつけた家族は、昨年8月、大淀町立大淀病院で意識不明になった妊婦が19病院で転院を断られ死亡した問題を挙げ、「(あの時は)18、19件目まで探して連れて行ったのに」と搬送を強く要請。しかし、隊員は「朝まで大丈夫。様子を見て病院へ搬送して下さい」と言って引き揚げた。

 両親は男性を連れて帰宅したが、翌日朝になっても意識が回復せず、他の消防署に依頼して同県立医大に搬送した。手術の結果、外傷性脳内出血と判明、現在も昏睡状態が続き、意識が戻る見通しはないという。



 飲酒していると難しいですけど、最初意識があったにもかかわらず意識がなくなっていたら、搬送したほうがよかったように思います。神経学的所見は大事ですので。
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posted by さじ at 18:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急
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