厚生労働省は2日、開業医の診療報酬について、夜間診察を手厚くする一方で、その財源捻出のために初診・再診料を引き下げる方向で検討に入った。夜間の救急医療で開業医が一定の役割を担うよう促すことで、病院勤務医が診る救急患者数を減らし、負担軽減するのが狙い。ただ、日本医師会は反発しており、調整は難航しそうだ。
08年度の診療報酬改定について議論する中央社会保険医療協議会(中医協)に提案した。
病院の勤務医の過酷な労働条件が、医師の病院離れや地方病院での医師不足の原因との指摘があり、08年度改定でも勤務医の負担軽減は主要な課題の一つだ。
厚労省の調べでは、午後6時以降に開業している診療所が多い地域では、救急医療で病院が受け入れる患者の数が比較的少ない。このため、夜間開業の報酬を手厚くすることで夜間対応の診療所の数が増えれば、その分、病院の勤務医の負担も軽減されると厚労省はみている。
ただ、社会保障費の抑制傾向の中で新たな財源確保は難しいことから、開業医の初診・再診料を引き下げることで、財源に充てるとした。
勤務医と開業医の格差がなくなるという意味では、開業医の診療費を減らすという作戦はアリかもしれませんが、、
まず大前提の「予算が少ないから夜間診療を増やすかわりに初診料を減らす」というのが大きな間違いです。予算を増やせばいい。現実的に可能です。日本は公共事業費に多くの予算を費やしていますが、世界的にみて医療費の割合が少なすぎます。公共事業費を減らせばいい、これは政治家に良識があれば実現可能な案です。