大阪の布団屋のおっちゃんが、「寝たら治る−失敗しないふとん選び」(角川SSコミュニケーションズ、1260円)を出版した。「あお向け寝でべっぴんさんに」「使うな低反発マット」など、睡眠や寝具にまつわる目からウロコの話が満載だ。【松井宏員】
大阪市大正区で「睡眠考房まつい」を営む松井重信さん(52)。もともとは化学繊維の寝具を山積みして安売りしていたが、自分が寝てみて「湿気を吸わないから寝苦しく、水分が残って体を冷やす」ことに気付いた。6年ほど前から、綿やウール、羽毛などの天然素材しか扱わない店に変え、「眠れない」といった相談に応じている。
「アクリル毛布売って」「ありません」−−。そんな客とのやりとりなどを、一昨年4月からブログに書き始めた。それに目を留めたのが、角川SSコミュニケーションズの荒井なつきさん(36)。腰痛持ちで、整形外科医には「横向きでえびぞりに寝なさい」と指導されたが眠れない。フリースの毛布で寝ていたが、花粉症でくしゃみが止まらない。「布団に問題が?」とネットで探して、行き当たった。
メールで相談したところ、「横向きに寝るのはダメ。腰が痛いなら、ひざの裏にクッションを当てなさい。くしゃみが止まらないのは、フリースの静電気のせい」とアドバイスが返ってきた。「どうして見知らぬ他人に、親切にしてくれるんだろう」と驚いた荒井さんは、「睡眠で悩んでいる人はいっぱいいる」と出版を持ちかけた。
本には、布団屋のおっちゃんの持論が展開される。「あお向け寝で美人に」。横向き、うつぶせで寝ていると、顔のバランスが狂う。「世界陸上の日本選手にも、あごのバランスの悪い人がいた。あお向けで寝たら、記録伸びるんちゃうやろか」。「低反発マットはアカン」。汗を吸わないから、背中が蒸れる。「一日の反省をしながら寝てはいけない」。イヤな出来事が潜在意識に記憶され、人生を悪い方向へ航海させる−−。
松井さんは言う。「不眠のほとんどは寝具が悪い。睡眠で悩んでんのやったら、医者行く前に布団屋に行って。たいがいのことは、寝たら治るんですよ」
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顔の形など、バランスを考えるなら仰向けが良いのでしょうね。顎関節症とかにも関係してきそうです。
動脈血酸素濃度とか、肺の関係でいえば、うつぶせ寝が良いんでしょうかね。日野原重明先生の著書に「うつぶせ寝健康法」という本もありますし。ただ、顎や首にかかる負荷は結構ありますが…ちなみに私は元々うつぶせで寝る派です。
ちなみにあおむけで寝ると、金縛りになりやすいと思います。逆に横やうつぶせでは絶対に金縛りは起きないのではないか、と。
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